テレビを見ていて驚くことがある。私は外国人に日本語を教える日本語教師である。
自分の父親を表現するときは、「わたしの父」と言い、他人、あるいは相手の父親を表現する時は、「あなたのお父さん」、あるいは「~さんのお父さん」と言ってくださいと教えている。
ただ、子どもは「ぼくのお父さん」と言ってもいい。そう教えている。
ところが、近頃テレビを見ていると、30歳前後のプロスポーツ選手が「わたしのお父さんが……」と言っている。そして、もっとひどいのは、アナウンサーが「~選手の父が……」と言っているのだ。
これには驚いた。スポーツ選手がまるで子供のような話し方をしたのにはあきれながらも、彼等はスポーツばかりして勉強しなかっただろう、仕方ないなと思っていたが、アナウンサーも正しい日本語を使えないのかと思うと、愕然とした。
あと数年で、日本語教科書も書き換えられるのだろう。「わたしのお父さん」「あなたの父」も許容される時代がくるのだろうなと思った。
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