○潮の干潮は、太陽と月の引力によって起こります。
太陽と月を比べると、月のほうがずっと地球に近い。そのため、月が地球の海面を膨らませる力は、太陽の2倍あります。
満潮は、月に向いた海面と、その反対側の海面で生じます。地球は1日に1回、自転しているから、満潮は1日に2回発生します。つまり、12時間ごとに起きるわけです。
干潮は満潮と満潮の間に、やはり1日に2回生じます。だから、海面は6時間ごとに満潮と干潮を繰り返していることになります。
満月(望)や新月(朔)の時は、太陽と月と地球が一直線に並ぶ。そのため、太陽と月の引力が重なり、干満の差が最も大きくなる。これを大潮といいます。逆に上弦の月と下弦の月の時には、干満の差が最も小さくなります。これを小潮といいます。
したがって、月の満ち欠けに応じて、約1週間ごとに大潮と小潮を交互に繰り返しているのです。
この月の引力は、海だけでなく陸に対しても働いています。北米大陸は、月が真上にくると、約15センチ隆起するといわれます。
また、人間は、満潮の時に生まれ、干潮の時に死ぬと言われています。病院や助産所でもそんな例は多いそうです。これは、不思議な現象なのか。そうでもないようです。海の潮が満ちるということは、生命エネルギーの高まりを意味し、潮が引くということは、生命エネルギーの衰えを表わします。このように考えれば、人の生死と満潮干潮がオーバーラップすることに、特段の不可思議はないのです。
どんどん咲くアマリリス