手の痺れはよく見られる症状の一つであり、鍼灸師にとって痛みより痺れが治しづらいことはしばしば経験したと思います。
この症状の原因として、中枢神経と末梢神経障害と分けられるが、一般的に頚椎症とか、頸椎ヘルニアとか考えがちです。それは基本的に間違いはありません。
しかし、頸椎ばかり治療しても一向に治らない場合、次の筋肉をアプローチし、いい結果になる場合が多いです。
1)小胸筋の凝り。小胸筋への刺鍼は危ないので、普段使う先生が少ないかもしれないが、とても重要な筋肉です。小胸筋のテストの方法は、患者さんの手を自分の頭の後ろにあてさせ、我々は患者さんの肘を後ろに軽く引っ張り、痛みが発生すれば陽性とします。
2)前腕筋の凝り。前腕部の筋肉が数多いが、基本的に伸筋群と屈筋群に分けられます。前腕筋のテストの方法は、腕関節を極限まで曲げさせ、そのうえで指を圧迫する、痛みが感じれば陽性とします。