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鼻炎と翼口蓋神経節刺激術

2016-05-21 13:44:25 | 鍼灸広場

  翼口蓋神経節は翼口蓋窩にある副交感神経の神経節である。翼口蓋神経節は副交感神経の神経節の中で最も大きなもので、顔面神経からの副交感神経を受けている。翼口蓋窩の中で上顎神経に接して存在し、三角形ないしハート形をしている。 翼口蓋神経節は口・鼻・眼のどれに対しても近い位置にあり、涙腺、副鼻腔、歯肉、咽頭、口蓋などの腺分泌にかかわっている。
  鼻炎の鍼治療法として、最も即効性の治療法として、翼口蓋神経節刺激術があります。
  翼口蓋神経節が顔面部の奥に位置し、正確に鍼を刺すことは簡単ではありません。まず解剖学でしっかり神経節の場所を確認しなければなりません。鍼を入れる部位は頬骨弓中央よりやや前、つまり、下関穴のやや前に刺します。反対側の頭角(額角部)に向かって入れます。鍼は8番ぐらい(0.3以上)太い鍼を使います。しないと、鍼が途中で曲がって、目標に届かないから。深さは個人差がありますが、大体5.5センチで神経節に届く。これ以下だと、届かない。正確に刺した患者さんの感覚として顔半分が痺れる感じがします。何も感じないなら、正確に刺してない証拠になる。一回の治療は片方だけで十分です。単刺法で置き針はしない。技術性の要求は高いが、効果は抜群です。