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シャオさんのつれづれ思う故に(BLOG版)

私、シャオが日々の移ろいの中で、感じたこと、思ったことを書きためていく所です。

異形が支配せし地にて。

2006年08月06日 00時10分33秒 | 無限のファンタジア冒険記
 嘗て、列強種族「ソルレオン」が都としていた地。
 彼の地の偵察を終えた紅の狩衣を纏った青年は、驚きを隠しつつ、そのことを報告していた。
 「かの地には、奉仕種族が居ます…。」
 奉仕種族―同盟諸国以外では、有名な言葉である。
 グリモアの加護を受け、冒険者となりうる者が列強種族。その対となる言の葉が奉仕種族。グリモアの加護を受けし者の庇護を受け、その対価として、何某かの奉仕を行う種族である。
 しかし、その土地で、何故、奉仕種族が居座ったのだろうか…。
 青年は、合流するまで、そのことが頭でいっぱいであった。

 あの土地で、青年は驚くべき物を見た。
 あの日、レルヴァ大遠征の最中に起こった「ディグガード防衛戦」、あの戦いの最中「ザウスの雷」という最終兵器を用いて、トロウル軍は光輝の武都を守る、鉄の城壁を破壊していった。
 しかし、昨日、同じ土地で青年が見た物は、城壁の修理が行われ、再び嘗ての鉄の城壁としての機能をほぼ果たすようにしているとも思われた。
 しかも、その土地に残った住民達の手によって…。住民達の自衛のためなのか、それとも、悪の旗がそう命じているのか…、謎が深まるばかりであった。
「しかし、どうして彼らはあの土地に住まうのでしょうか…。逃げる場がないからでしょうか…。」
 かろうじて振り絞って出た言の葉は、それだけだった。
 そして、自分を奮い立たせるように呟く。

 我が名はマイト。我、力なき民の防人なり…。

 そして、一つの仮定が崩れた…。
 彼の地には、悪の旗以外はおらず…。彼の地、トロウルと悪の旗のつぶし合いには有効かも知れぬ土地なり…。

 ただ、彼の脳裏に残った謎、その謎を解く鍵は青年の記憶の中にあった…。
 以前、ノスフェラトゥと戦うときに行われた「住民強制避難」の報告書にあった。
 そう、彼らは、好きこのんでこの土地を住んでいるわけではない。ここ以外に住まう土地が無いのである。悪の旗に怯えつつ、そして、トロウルの襲来とモンスターの襲撃に怯えつつも…。。

 そして、少なくとも、これだけは確実に結論づけることが出来た。
「彼の地、異形が支配せし土地なり…。」

 と言うことで、描いてみました。
 まぁ、いつ頃の情景かと申しますと、とあるスレイベ終了後~某依頼途中参加と言ったところでしょうか?
 依頼の結果が帰ってこないところを見てみると、やっかいなことにならなければいいのですが…。
 つうか、こんな展開になるとは思わなかった…。
 さ、その展開を断ち切り、良い方向へ向かわせないと…。


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