赤い狩衣を纏った青年が、道を急ぐ。
「急いで戻らないと…。」
しかし、運命のグリモアは、彼をあざ笑った。
市場からの戻り道、彼が短期滞在している旅団に戻っている途中、青年はグドンに囲まれてしまったのだ。
「全く…。ついてないですね。」
マイトは自らを包囲したグドン達を見つめた。
「さて、始めましょうか?」
青き瞳は、その中に「非情」という名の氷を宿し、彼は弓に矢をつがえた。
「ピィン」
白い矢が、一体のグドンに命中する。
そのまま、後方へと倒されるグドン。
「あと19匹。パートナーさん、あなたなら、この絶望的な状況下、どう切り抜けます?」
冗談を呟きつつ、この場にいないパートナーなら、どう攻めるか勘案する。しかし、彼が導き出した結論は、意外と単純なものであった。
マイトは牙狩人の原点に戻るため、いずこへと消えた。
グドン達がアチコチへちり、マイトを捜し始める。
薄暗い森の中で、血眼になってグドンがマイトを捜す。そして、仕留めようとする。
「…あまい。」
どこからともなく声がする。その声に気づいたグドンはその方へ向こうとした瞬間、闇色の矢―貫き通す矢―鎧をも穿つ矢がグドンの心臓に突き刺さっていた。
赤い雫がグドンから流れ出し、うめき声を上げる。
それに気づいたグドン達が声を上げ始めるが、その次に白い矢が次々とグドン達を襲う。
一方のグドンも負けておらず、マイトにダメージを与えようと接近を試みる。
一体だけ、幸運にもマイトを見つけ、一気に詰め寄る。
「ん…。そこか!」
しかし、マイトの特技である舞の所作で、一瞬にして躱されてしまう。
次の瞬間、赤い弓から放たれるは、白い矢。嘗て、彼が名乗っていた二つ名「赤と白の狩人」と言う言葉に象徴する攻撃であった。
グドン達はある者たちは、爆風とともに敵を殲滅させるナパームアローの餌食となり、また、ある者は、彼の射程範囲内の敵を的確に仕留めるホーミングアローの奥義の餌食となった。
そして、最後の一体には、危急の一矢―すべてを無に帰す一撃必殺の矢が放たれた。
「さらばだ…。」
心までもが凍てつくような言葉とともに…。
「ふぅ…。」と溜息を一つ付いた後、屍と化したグドンにこう言い放った。
「我が名はマイト。我、力なき民の盾であり、気高き剣なり。」
ただ、この牙狩人、一切の召還獣を用いず、列強種族トロウルと対等に渡り合った冒険者の一人だった。
と言うことで、今回は、マイトで書いてみました。
昨日よりも25%増しは抜群に秘密です。
今回のタイトル「in Action」ですが、今から12年前に発売されたシミュレーションゲーム「ファイアーエムブレム~紋章の謎」のサウンドトラックの中にある一曲「In action」と言う曲からイメージして描いてみました。
元々は、別の人を描きたかったのですが、まぁ、何度も何度も、顔を赤くさせてもなぁと思ってしまい、今回はパスさせていただきました。
弦楽器のみの曲なので、むげふぁん世界観からみて、牙狩人的な要素が多いなぁと思っていました。
途中「ピィン」と言うヴァイオリンの弦を手で弾く音が入るのですが、それがより一層、牙狩人的要素を強く感じさせた部分です。
何か来る物があれば、幸いです。
また、感想とかもいただけると幸いです。
と言うことで、今宵はこの辺で!
明日の本屋、サークルスペースはD12です。
「急いで戻らないと…。」
しかし、運命のグリモアは、彼をあざ笑った。
市場からの戻り道、彼が短期滞在している旅団に戻っている途中、青年はグドンに囲まれてしまったのだ。
「全く…。ついてないですね。」
マイトは自らを包囲したグドン達を見つめた。
「さて、始めましょうか?」
青き瞳は、その中に「非情」という名の氷を宿し、彼は弓に矢をつがえた。
「ピィン」
白い矢が、一体のグドンに命中する。
そのまま、後方へと倒されるグドン。
「あと19匹。パートナーさん、あなたなら、この絶望的な状況下、どう切り抜けます?」
冗談を呟きつつ、この場にいないパートナーなら、どう攻めるか勘案する。しかし、彼が導き出した結論は、意外と単純なものであった。
マイトは牙狩人の原点に戻るため、いずこへと消えた。
グドン達がアチコチへちり、マイトを捜し始める。
薄暗い森の中で、血眼になってグドンがマイトを捜す。そして、仕留めようとする。
「…あまい。」
どこからともなく声がする。その声に気づいたグドンはその方へ向こうとした瞬間、闇色の矢―貫き通す矢―鎧をも穿つ矢がグドンの心臓に突き刺さっていた。
赤い雫がグドンから流れ出し、うめき声を上げる。
それに気づいたグドン達が声を上げ始めるが、その次に白い矢が次々とグドン達を襲う。
一方のグドンも負けておらず、マイトにダメージを与えようと接近を試みる。
一体だけ、幸運にもマイトを見つけ、一気に詰め寄る。
「ん…。そこか!」
しかし、マイトの特技である舞の所作で、一瞬にして躱されてしまう。
次の瞬間、赤い弓から放たれるは、白い矢。嘗て、彼が名乗っていた二つ名「赤と白の狩人」と言う言葉に象徴する攻撃であった。
グドン達はある者たちは、爆風とともに敵を殲滅させるナパームアローの餌食となり、また、ある者は、彼の射程範囲内の敵を的確に仕留めるホーミングアローの奥義の餌食となった。
そして、最後の一体には、危急の一矢―すべてを無に帰す一撃必殺の矢が放たれた。
「さらばだ…。」
心までもが凍てつくような言葉とともに…。
「ふぅ…。」と溜息を一つ付いた後、屍と化したグドンにこう言い放った。
「我が名はマイト。我、力なき民の盾であり、気高き剣なり。」
ただ、この牙狩人、一切の召還獣を用いず、列強種族トロウルと対等に渡り合った冒険者の一人だった。
と言うことで、今回は、マイトで書いてみました。
昨日よりも25%増しは抜群に秘密です。
今回のタイトル「in Action」ですが、今から12年前に発売されたシミュレーションゲーム「ファイアーエムブレム~紋章の謎」のサウンドトラックの中にある一曲「In action」と言う曲からイメージして描いてみました。
元々は、別の人を描きたかったのですが、まぁ、何度も何度も、顔を赤くさせてもなぁと思ってしまい、今回はパスさせていただきました。
弦楽器のみの曲なので、むげふぁん世界観からみて、牙狩人的な要素が多いなぁと思っていました。
途中「ピィン」と言うヴァイオリンの弦を手で弾く音が入るのですが、それがより一層、牙狩人的要素を強く感じさせた部分です。
何か来る物があれば、幸いです。
また、感想とかもいただけると幸いです。
と言うことで、今宵はこの辺で!
明日の本屋、サークルスペースはD12です。
以前オフの時にマイトさん背後様が語っておられた「牙狩人」という職業の要素が
非常に詰め込まれたお話だと感じました…。
そして、カンストおめでとうございますー。(ぱちぱち
ティーナはまだまだ程遠いです;
ところで、FEの「In action」…どこの部分で流れた曲だろうと考えてたりします(何
壁】'')∑ ナタラディーンの文面の何かに気付いた。
特務部隊…きっと次で最後だと思うのですが…
背後の私も、残る部隊員全員が無事で戻るのを祈るばかりです。
シャオ@篝火の背後です。
今回のSS、マイトの戦い方そのものといった感じかもしれません。攪乱させて、相手を仕留めていく感じなのかなぁと思っています。
相手の注意がマイトへいっている隙に、他のメンバーが狩る感じでしょうか?
それから、カンストのお祝いありがとうございました。召還獣無しで、出来ることがあることを証明してみたかったりしてます。
ティーナさんも本土に戻ってきて、依頼を受けていけば自然とそうなると思いますよ。
FEのIn action>
「紋章の謎」でマルス側が攻撃を仕掛けるときの曲をストリングスリミックスにした曲です。
大本の曲は、どこかで聞いたことがあるかもしれません。聞いてないようでしたら、高松か岡山オフで遠征できれば、iPODを持参してみたいと思います。
特務&ナタラディーン>
多分、もう一人のターゲットも気づいているでしょう…。
ヒョッとしたら、気づいていない可能性もあるのですが…。ええ…。誰とも、何とももうしませんが…。(^_^;
特務も最後の依頼らしいようで…、頑張ってください。つうか、生きて帰ってきなさい!
件の彼>
多分29日には会う機会があると思うのですが…。なにがしかのバッドステータスが付かないことを祈ります…。