密やかな結晶 記憶の消滅の残酷さを記憶に刻む

すでに先週末になってしまいましたが、2/3 池袋の東京芸術劇場で観てきました。

「密やかな結晶」

あらすじは、こちらです。

主人公たちが暮らす島では“消滅”が起こる。香水や鳥、帽子など、様々なものが、“消滅”していき、“消滅”が起こると、島民は身の周りからその痕跡を消去し始める。 同時にそれにまつわる記憶も減退していく。。

消滅をテーマにした今回の舞台、少しこの映画↓を思い出すストーリーです。
「忘れないと誓ったぼくがいた」
存在と記憶の消滅。
人って、たくさんの記憶によって自身を形成している。心の拠り所にしている。
それらが無くなったら、自分が自分でなくなっていく。
その悲劇を描いた作品でした。
最後も決してハッピーエンドではないんだけど、その残酷さは印象に残りました。

舞台演劇としてみると、まず舞台装置に結構力が入っている。
舞台の転換をスムーズに行いながら、違和感を感じさせない。
なかなかの力作でした。
演者では、まず主人公を支える「おじいさん」役の村上虹郎さんの演技が印象に残りました。
発声とか体や表情を使った表現が舞台向きという気がします。
虹郎さん、成長したなぁ。（↑で紹介した「忘れないと誓ったぼくがいた」にも主演されてます。）
また、キーマンとなる役で出演した鈴木浩介さんは安定感抜群。
多少のトラブルは、この人がなんとかしてくれる安心感があります。
＆ちょっとうらやましい役でした（詳細は秘密♪笑）

そしてやはり、石原さとみさん。
正直、もっと彼女が映える演出があるんじゃなかろうかとも思ったけど、お話が暗めのお話なので仕方なし。
役に徹していたと思います。
楽しい芝居では天真爛漫に、悲しい芝居では涙に暮れて。
舞台は、結構な期間定期的にあるので、稽古も含めれば相当な数を演じているハズ。
それでも自然と悲しい涙が出るだけでも凄いと思うのだけど、さすが主演級の役者さん。
特に悲しい演技では、村上虹郎さん、鈴木浩介さんを圧倒していたと思います。
でも、舞台終了後の客席に応えての「ありがとうございました！」の時の笑顔がやっぱり一番素敵でした♪

最後に、現地写真を紹介。
会場に入ってまず驚いたのは、過去に観に行ったどのイベントよりも多い花、花、花！！
その半分強ぐらいが、石原さとみさん宛。さすが！！








村上虹郎さん宛も、結構な数ありました。






そして、ドラマ「アンナチュラル」から


「アンナチュラル」で共演中の井浦新さん、窪田正孝さん、市川実日子さんらの名前も。




石原さとみさんファン一同から。ファンからのこういうお花も素敵ですね。


「Doctor X」つながりで、鈴木浩介さんに米倉涼子さんから。


ベンガルさんをはじめ、他の出演者にもお花が届いていました。




東京芸術劇場の内観


東京芸術劇場の外観


３週連続の週末イベントも、これにてひと段落。
また、楽しそうなモノがあれば参戦していきたいと思います！