大垣市長選を前に、再度「大垣競輪場スタンド等の整備」＝「３５億円」の必要性を考えたい。

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大垣市長選を前に、再度「大垣競輪場スタンド等の整備」＝「３５億円」について考えたく思います。

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今の大垣市の財政面：年間予算規模を考えると…

一般会計は約８２２億円。

特別会計の競輪事業は約１５７億円。この競輪事業から約１億円が大垣市の収益になっているらしいです。（関係者からのお話です。詳しいデータを取り寄せてはおりません。）

大垣市では競輪場スタンド等の整備が検討され、その整備の総額は３５億円で、内１０億円を基金から充て、２５億円の借入を検討しているとのことです。（関係者からのヒアリングにて）

ちなみに、大垣市の新年度の一般会計（予算）では、教育・子育て関連で、前年比、数百万円単位であっても削減される項目があると聞きます。

大垣市の競輪事業は今は黒字のようですが、それは①全国の競輪場などでいわゆる場外車券発売を応援してもらっていることと、②ネット投票（発売）による効果が考えられます。（手元に詳細データがないため、現状の黒字の理由については推測です。）大垣競輪場の来場者数について見てみますと、大型レース開催でも１日あたり千数百人程度と、最盛期に比べてかなり少なくなっています。昔は数千人の来場者がありました。そして今後、来場者数の減少の可能性は考えられるとのことです。（関係者からのお話です。）

ここまでが、前置きです。

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以下が、大垣競輪場スタンド等の整備で考えたい内容になります。賛否を①または②に分けて考えることにします。

①３５億円の設備投資を必要と判断する場合

ここで考えたい事例があります。愛知県一宮市にあった一宮競輪です。こちらはスタンド整備を重ね、一方で来場者は伸びず、経営が苦しくなり、廃止になったとのことです。大垣競輪で類似の状況になる可能性はないのでしょうか。大垣競輪が一宮競輪と同じようにならないよう、継続的に利益を確保するため（少なくとも今までは必要なかった借入金返済に資金を稼ぐ必要が生じることになります）、競輪事業の利益確保の方策はあるのでしょうか。一方で、仮に大垣競輪の事業運営が苦しくなって収益が生まれなくなり、借入金の返済が難しくなる場合は、借入金の返済はどのようにしていくのでしょうか。公営ギャンブルのための借入金返済を一般会計などから行う可能性はあるのでしょうか。今後、大垣競輪の収益状況によっては廃止せざるをえなくなる可能性が現実的に考えられるかもしれません。そういう状況で、今回、基金１０億円をスタンド整備に充てるならば、競輪場廃止になった時に必要となるお金をどのように工面するのでしょうか。一宮競輪の廃止では、例えば競輪場従業員や競輪選手への補償金などについて苦労されたようです。

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②３５億円の競輪場スタンド等の整備を中止と判断する場合、さらに将来の競輪場廃止を視野に入れる場合

公営ギャンブルの本質的な是非、大垣競輪場立地条件の是非判断はここでは抜きにします（実は大垣競輪場が小中学校に隣接していますが、現行の規則では新設できない環境とのことです）。

まず、競輪事業が合法的に行われて、年間１億円の利益を生み出しているとされる部分をどのように考えるのでしょうか。

スタンド整備を中止にして競輪事業を継続していくなら、他の競輪場と違って今まで施設整備を怠ってきたとされる競輪場の各所劣化（例：走路＝バンク、その他いろいろ）の対応はどのようにするのでしょうか。競輪事業を継続するなら、競輪選手側からバンクの改修を求められる可能性は考えられます。

さらに、競輪を廃止に、と考える場合、いつ頃を意識して、廃止に向けた検討を始め、手続きをどのようにしていくのでしょうか。

従業員や競輪選手などへの補償金なども必要と思われますが、このあたりの考えはどのようになりますか。

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いま、こうした議論が必要と思います。

廃止となった一宮競輪の流れをよく見て＝参考にして、考えたいです。

少なくとも、大垣競輪場が３５億円のスタンド整備をした後、事業衰退により借入金の返済を一般会計などから行う、ということはないような市政運営をお願いしたく思います。

冒頭で軽く紹介しました、大垣競輪事業を取り巻く環境は、次のブログでご確認いただけます。