ジェンティルドンナが有終の美を飾った昨日の有馬記念。このレースでは出走16頭中8頭が、前走とは異なる騎手が騎乗した「乗り替わり」でした。
乗り替わりは昔からあり、珍しくないことだとは思います。若手騎手がトライアルやステップレースで結果を残せなかった場合、次走でトップ騎手が手綱を取ることは、しばしばあります。ただ、ここ数年、レースのたびにトップ騎手同士や外国人騎手への乗り代わることが多い気がします。
たとえばジェンティルドンナは、天皇賞秋2着のときは戸崎騎手、次走ジャパンカップ(JC)4着時は外国人のムーア騎手、そして今回再び戸崎騎手が騎乗しました。トゥザワールドは、前走菊花賞までは川田騎手が9戦すべて騎乗していたものの、有馬記念では外国人のビュイック騎手に変更し2着。スミヨン騎手でJCを圧勝したエピファネイアには、有馬では川田騎手が騎乗し5着。このような状況です。
騎手が一貫して乗り続けた場合、「前走の乗り方を踏まえて、今回はどのようなレースをするだろうか」という予想が立てやすいのです。乗り替わりがあるとそれが難しい。各騎手の性格や技量、クセを考慮して予想すればよいのでしょうが。
乗り替わりや、“外国人騎手偏重”について、キズナやワンアンドオンリー、そしてアーネストリーなど、数々のG1ホースを生産した「ノースヒルズ」代表取締役の前田幸治氏は、著書の「世界一の馬をつくる」において疑問を呈しています。
外国人騎手を全面的に否定してはいない。ただ、短期免許で来日する外国人騎手は結果を求められるために、目先の勝利を優先する傾向があるように思う。競馬なので勝つことは大切。半面、若駒の場合は将来を考えて一戦ごとに競馬を教えながら育てることも大事。
たとえばワンアンドオンリーは、横山典弘騎手が「ダービーまで乗ってくれといわれたので、安心して先を見据えて乗ることができた」と話している。
馬の適正を正確に判断し、素質を最大限に引き出すには、馬と騎手との間に、ある程度の時間が必要ではないか。
競馬予想とは視点が異なるが、頻繁な乗り替わりについて一石を投じる内容ではないでしょうか。
乗り替わりは昔からあり、珍しくないことだとは思います。若手騎手がトライアルやステップレースで結果を残せなかった場合、次走でトップ騎手が手綱を取ることは、しばしばあります。ただ、ここ数年、レースのたびにトップ騎手同士や外国人騎手への乗り代わることが多い気がします。
たとえばジェンティルドンナは、天皇賞秋2着のときは戸崎騎手、次走ジャパンカップ(JC)4着時は外国人のムーア騎手、そして今回再び戸崎騎手が騎乗しました。トゥザワールドは、前走菊花賞までは川田騎手が9戦すべて騎乗していたものの、有馬記念では外国人のビュイック騎手に変更し2着。スミヨン騎手でJCを圧勝したエピファネイアには、有馬では川田騎手が騎乗し5着。このような状況です。
騎手が一貫して乗り続けた場合、「前走の乗り方を踏まえて、今回はどのようなレースをするだろうか」という予想が立てやすいのです。乗り替わりがあるとそれが難しい。各騎手の性格や技量、クセを考慮して予想すればよいのでしょうが。
乗り替わりや、“外国人騎手偏重”について、キズナやワンアンドオンリー、そしてアーネストリーなど、数々のG1ホースを生産した「ノースヒルズ」代表取締役の前田幸治氏は、著書の「世界一の馬をつくる」において疑問を呈しています。
外国人騎手を全面的に否定してはいない。ただ、短期免許で来日する外国人騎手は結果を求められるために、目先の勝利を優先する傾向があるように思う。競馬なので勝つことは大切。半面、若駒の場合は将来を考えて一戦ごとに競馬を教えながら育てることも大事。
たとえばワンアンドオンリーは、横山典弘騎手が「ダービーまで乗ってくれといわれたので、安心して先を見据えて乗ることができた」と話している。
馬の適正を正確に判断し、素質を最大限に引き出すには、馬と騎手との間に、ある程度の時間が必要ではないか。
(※P197-198を一部要約)
競馬予想とは視点が異なるが、頻繁な乗り替わりについて一石を投じる内容ではないでしょうか。