2021 3月現在、元英王室のメンリー・メーガン夫妻のテレビインタビューの件が取りざたされている。特に注目したいのは夫妻の子供の肌の色に関する部分である。その部分への英王室のコメントを見ると、子供の肌の色に関する英王室内の人種差別的な発言はどうやら事実であるようだ。そして興味深いのは、その英王室の反応コメントの中で人種差別発言を暗に認め対応を約束している部分だ。
現在の英王室はドイツ系であるがそれが問題にされることはない。英王室に肌の色に対する差別があるであろうことは想像できることであるが、そのような英王室でも今の世の中では英王室内の人種差別的な事象に対して開きなおり・無視は不可能であるということが感慨深い。世界のリベラル化は大きな流れのようだ。
2021/3/24毎日新聞配信で 「アメリカ・イリノイで黒人差別を制度化した過去の住宅関連条例で損害を被った住民や子孫に、賠償金を支払う法案を賛成多数で可決した。」 との報道があった。これもまた人種差別を否定する大きなリベラル化の流れの一部であろう。この流れを押しとどめることはもうできないのだ。
問題はこの流れをいかに非暴力で行うことができるか、バックラッシュといかに非暴力で戦うかである。ただし残念ながら、その可能性は十分に大きいとは言えないと思う。