ロンドンに観光旅行してきた。観光の印象は普通の日本人が普通に抱く印象と大差ないと思われるので書かない。普通の日本人が行かないであろう所での感想を書く。その場所とは”ライダイハン像”が設置されている公園のこと。
ライダイハンというのは韓国軍関係者がベトナム戦争参戦時にベトナムで作って放置したまま帰国したとされる韓国・ベトナム混血児のこと。その一部は強姦によるものとされている。ベトナムにて差別されて悲惨な目にあってきたともされている。(ウェキペディアによる)"ライダイハン像"というのはその存在を象徴化した像のことである。
私は韓国での従軍慰安婦問題を追っていて、このブログでも何度かコメントしている。ご存じの方も多いとは思うが、韓国および世界各地で韓国人および韓国系の人々による”従軍慰安婦像”というものが設置されている。この”ライダイハン像”というのはその裏返しみたいなものだ。韓国外では世界でもここだけに設置されているようだ。韓国内での設置状況は知らない。
①設置場所
バッキンガム宮殿より歩いて20分くらいのところにある、過去の王朝の偉い人が多く住んでいたというかなりの高級住宅街の中にあるセント・ジエームス・スクエアという小さな公園内にある。(日本でいえば大手町のような所にある公園という例えができると思う。)つまり政治的インパクトは結構大きい場所に設置されている。
韓国大使館はこの場所の近くのかなり大きな公園の反対側にあり、歩いたら30分から40分ほどかかるところにある。ウイーン条約に言う、相手国家の対面を傷つけることはしてはならないという条項に反するような場所での設置ではない。
②展示方法
なかなか見つけられないくらいひっそりと設置されている。(誰も注目していない。)ウェキペディアの”ライダイハン像”の項に載っている写真のような大きな台座はない。また場所も移動されているらしくかなり目立たないところにある。下の写真にあるように公園内歩道から見ればアジサイの木の向こうに設置されており、今は季節的にアジサイは枯れていて比較的見えるが、このアジサイに葉が出てくればほとんど隠れてしまうような感じである。
③説明表示
下の写真のように”ライダイハンに代表されるような世界の戦時性暴力の犠牲者のことを伝えるために”という表示になっている。ライダイハンのための正義”という英国の団体が設置したようだ。
④結論
1)実際に設置されていることは確かである。韓国政府および韓国の人々への政治的インパクトはそれなりにあると思われる。
2)韓国またはベトナムにこの像があるならわかるが、ロンドンにこれがあるのは違和感がある。ドイツにも従軍慰安婦像があるが、韓国か日本に従軍慰安婦像があるのならわかるがなぜドイツに設置するのかは意味がわからいのと同じように。
英国もまた数多くの戦時性暴力を起こしてきている。それに触れないでなぜライダイハンのことをここで言うのかわからない。
3)実際のこの像を設置したライダイハンのための正義という団体はどんな団体なのだろう。設置場所からしてかなりの政治力のある団体であることは予測できる。(2025/2/27)


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