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日々雑感

日々の雑感を書きます。

トランプと産軍複合体?

2025-03-09 17:23:16 | 日記
トランプの朝令暮改ぶりはみっともないが、たぶん本人はこの状況をみっともないとは思っていないのだろう。また、トランプの誕生日をアメリカの祝日にするとかいう法案を提出した共和党議員がいるようだが、この議員を含めて共和党議員のあまりの腰ぎんちゃくぶりはまたなんともみっともない。

さて、という私は一応陰謀論をうんぬんするのはみっともないという感性は持っているつもりなのだが、もしかして私もみっともないことを言うかもしれない。

アメリカには産軍複合体というものがあって、この産軍複合体が生きていくためにアメリカは定期的に戦争をしているという説がある。(アイゼンハワー大統領の退任演説は有名。)これも一種の陰謀論か?

産軍複合体のような具体的な組織があるとは思わないし、また具体的にその組織が戦争が必要だと言って戦争を要求しているとも思わないが、アメリカの軍需産業と軍が定期的な戦争を必要としているというような社会的傾向をアメリカの国全体として持っているような気はする。私も陰謀論に取り込まれているのだろうか?

なぜこれがトランプと関係しているのかというと、ニューズウイークの評論等にもあるように、トランプは随分変なことをやっているが、彼が戦争を嫌っている・戦争に金を使うのはばからしいと思っているとのことだけは確かなのでは?という説があることについてである。そのような傾向は確かにあるとも思える。

ウクライナへの軍事援助停止やガザの停戦圧力を強くかけたこと、イランへの対話呼びかけ等を見ていると正義はさておき戦争そのものはやめようという方向にはあるようにも思える。これらがすべて実現すれば少なくともアメリカの軍需産業はもうからなくなることだけは間違いない。ヨーロッパは軍拡するようだが、アメリカは頼れないようだとの情勢からアメリカ製の兵器でなくヨーロッパ製の兵器で軍拡するだろう。そこで上記の産軍複合体論を思い出したわけである。

産軍複合体というもが本当にあるのかなど私ごときが知る由もないが、もしあるとすればトランプに圧力がかかるまたは別な場所での戦争というものが起こるような気がするのは穿ちすぎか?(2025/3/9)

あかいきつねCMを停止させるのは「検閲」である。

2025-03-03 21:29:42 | 日記
”あかいきつね”のCMは性的で不快だから停止させろという言説がSNSで出ているようだ。

①性的だとの意見を表明するのは表現の自由の範囲内で問題ない。

②私も見てみたが、性的だとは思わなかった。性的と思う人もいるかもしれないが、このCMの表現もまた表現の自由の範囲内だと思う。けっして差別・ヘイトスピーチと言えるものとは私には見えない。
明らかに性的な意味合いを織り込んであるCMは他に山のようにある。

③明らかに差別的であると断定できない表現をいきなりキャンセルしようとするのは「検閲」を行おうとするものと考える。
もしこのCM表現が「差別」であるなら、このようなCM(例えば女性がうどんを食べるCM)を作成しようとするとき「差別」でない表現とはどのようなもので、いったいだれが良い悪いを判定するのだろうか? お上がそれをするのか?

④今回の事例のようなキャンセルカルチャーの存在をマスクの類の人間が表現の自由の侵害の例として悪用するのだ。キャンセルは十分自制をもって行わねばならない、そうでないと逆に表現に対するある種の法制化を招いて表現の自由を失う方向へ行ってしまう。

ある年齢以上の人は覚えていると思う、昔「私作る人、僕食べる人」というCMが性別分業を固定化するという非難を浴びたことがあった........(古いね)。
あれもインスタント食品のCMであったように思う。私自身はあれも表現の自由の範囲内だったと思う。理由は上記に同じ。当時キャンセルカルチャーという言葉はなかったが。(2025/3/3)

米ウ首脳会議決裂 あと4年たってもアメリカは今のままなのか?

2025-03-03 20:52:54 | 日記
2025/3/1の米ウ首脳会議が決裂した。いろんなことが言われているが、アルジャジーラの「トランプは歴代の米大統領が陰でしてきたことを生放送中にしただけだ」との指摘が一番正しいと思う。今までは、内容は今回の米ウ首脳会議決裂と似たようなものとなったとしてもそれは公開しないで会議が終わった後で笑って握手だけはしてみせるという形だったと思う。

ただし、この2つには大きな開きがある。これまでは建前だけでも一応友好国・同盟国同士では、基本的には友好的なふりだけはしていた。今回はその建前をも捨てて、テレビの前で喧嘩をするということとの差はとてつもなく大きい。

アメリカは日本に対して核の傘を差しだしていることにはなっているのだが、昔から「核の傘は破れ傘?」とかいう言葉はあった。普通に考えてみれば”日本のために”アメリカがロシアや中国と真剣に核弾頭を撃ち合うはずはないというのは自明のこと。ただ建前では核の傘はあることになっているし、日米安保条約の日本防衛規定は守られるはずとのことにはなっていた。

今回のトランプの行為はこの「建前」が全く頼りないことであることをあからさまにしてしまった。(頼りないというのは婉曲表現で率直に言えば嘘ということだ。)
最も強烈な映像を見せることにて。

トランプは次の大統領選挙に副大統領として当選しすぐ次の大統領をやめさせて大統領3期目をやるなどという話も出ているようだが、この次のアメリカ大統領選挙しだいではほんとうに日本も別な形の安全保障を考えないとならないことになりそうだ。

次のアメリカ大統領がトランプタイプでなく従来タイプに戻るなら、なんとか首をすっこめてあと3年と何か月間をやり過ごすことを考えていればいい。(その間に核戦争にならないことを祈るしかない。)でもまた次もトランプタイプになったら、日本も今の形の安全保障体制の続行は無理と観念するしかないだろう。残念だが。
”別な形の安全保障”は随分金のかかる代物に違いない。気の重いことだ。(2025/3/3)

ロンドンのライダイハン像

2025-02-27 15:20:35 | 日記
ロンドンに観光旅行してきた。観光の印象は普通の日本人が普通に抱く印象と大差ないと思われるので書かない。普通の日本人が行かないであろう所での感想を書く。その場所とは”ライダイハン像”が設置されている公園のこと。

ライダイハンというのは韓国軍関係者がベトナム戦争参戦時にベトナムで作って放置したまま帰国したとされる韓国・ベトナム混血児のこと。その一部は強姦によるものとされている。ベトナムにて差別されて悲惨な目にあってきたともされている。(ウェキペディアによる)"ライダイハン像"というのはその存在を象徴化した像のことである。

私は韓国での従軍慰安婦問題を追っていて、このブログでも何度かコメントしている。ご存じの方も多いとは思うが、韓国および世界各地で韓国人および韓国系の人々による”従軍慰安婦像”というものが設置されている。この”ライダイハン像”というのはその裏返しみたいなものだ。韓国外では世界でもここだけに設置されているようだ。韓国内での設置状況は知らない。

①設置場所
バッキンガム宮殿より歩いて20分くらいのところにある、過去の王朝の偉い人が多く住んでいたというかなりの高級住宅街の中にあるセント・ジエームス・スクエアという小さな公園内にある。(日本でいえば大手町のような所にある公園という例えができると思う。)つまり政治的インパクトは結構大きい場所に設置されている。

韓国大使館はこの場所の近くのかなり大きな公園の反対側にあり、歩いたら30分から40分ほどかかるところにある。ウイーン条約に言う、相手国家の対面を傷つけることはしてはならないという条項に反するような場所での設置ではない。

②展示方法
なかなか見つけられないくらいひっそりと設置されている。(誰も注目していない。)ウェキペディアの”ライダイハン像”の項に載っている写真のような大きな台座はない。また場所も移動されているらしくかなり目立たないところにある。下の写真にあるように公園内歩道から見ればアジサイの木の向こうに設置されており、今は季節的にアジサイは枯れていて比較的見えるが、このアジサイに葉が出てくればほとんど隠れてしまうような感じである。

③説明表示
下の写真のように”ライダイハンに代表されるような世界の戦時性暴力の犠牲者のことを伝えるために”という表示になっている。ライダイハンのための正義”という英国の団体が設置したようだ。

④結論
1)実際に設置されていることは確かである。韓国政府および韓国の人々への政治的インパクトはそれなりにあると思われる。
2)韓国またはベトナムにこの像があるならわかるが、ロンドンにこれがあるのは違和感がある。ドイツにも従軍慰安婦像があるが、韓国か日本に従軍慰安婦像があるのならわかるがなぜドイツに設置するのかは意味がわからいのと同じように。
英国もまた数多くの戦時性暴力を起こしてきている。それに触れないでなぜライダイハンのことをここで言うのかわからない。
3)実際のこの像を設置したライダイハンのための正義という団体はどんな団体なのだろう。設置場所からしてかなりの政治力のある団体であることは予測できる。(2025/2/27)

トランプの大統領令 議会襲撃犯の恩赦と中国・カナダ・メキシコへの関税

2025-02-02 19:43:40 | 日記
トランプが新しい大統領令をたくさん出している。また、中国・カナダ・メキシコへの関税は本当にやるのか半信半疑だったがどうやら本気らしい。

メキシコ湾をアメリカ湾と呼ぶというのはまあご愛敬といったところか。ただこのことは韓国が日本海を東海と呼びたいという要求の行方には影響は出るだろう。

中国・カナダ・メキシコへの関税ですぐに思い浮かぶのは、中国が例えばベトナムへ製品を輸出して最後の箱詰めをベトナムでやってアメリカへベトナム製として輸出したらどうなるの?という疑問。このようなことが起こるのは良くある話なのでアメリカ政府だってわかってはいるのだろうが、このような製品全てを中国製と認定して特別な関税をかけるのは実務上は意外と困難。

このような原産国の偽装はWTOの原産地規則違反だろうが、そもそも今回のトランプ関税がWTOのルール違反なのだから、アメリカ政府がWTO原産地規則がどうのこうのと言っても理屈にならない。

ただ百歩譲ればこのトランプ関税もある種の経済政策の一種としては理解はできる。(この経済政策は成功しないとは思うが。)全くおかしいと思うのはアメリカ議会襲撃犯の恩赦である。

別にアメリカ議会が神聖なところなどとは言わないが、少なくともアメリカ政府の建物であることが間違いなく、その公共の建物を襲撃破壊してアメリカの公務員である警察官を死傷させたことは明確な犯罪であり、正式な裁判で有罪になった人々が議会襲撃犯である。その動機が何であれその人々を恩赦するということは繰り返すが全く持って異常である。

日本の民主主義も怪しいものではあるが、アメリカの民主主義のほうが実はもっと怪しくなってきているようだ。ひどいね。(2025/2/2)