ブログ「blackbird,flyな日」をこれまで応援くださってありがとうございました。
見てくださった方々、コメント頂いた方々、ツィートくださった方々、それから写真展に来てくださった方々、大変ありがとうございました。
大きな感謝です。
このブログはその記事全部が写真集の1ページになるようなイメージで製作したため、余計な文章を控えてきました。
そのため、作者(FUJINARI RYO : withbbf)の意図や雑感などをにじませる機会もなく、苦々しくも申し訳なくも感じておりました。
最後ですから、お伝えしたかったことを少々文章にしてみたいと思います。
【このブログをはじめたきっかけ】
今年2月に新宿でこのブログの写真展を(思い切って)やりました。
そのときに書いたことは次のような文章でした。
はじめに
花をたくさん撮ってきた。そのデザイン、色、生きる姿をたくさん撮ってきた。そして気がついた。
世界は、ここに住まう我々は、祝福されている。
初めて見るものの名前を覚えていくような幼い頃には、みんなが知っていたことかも知れない。
でも、いつの間にか窮屈な日常世界に慣れすぎて、それを手放してきたのかも知れない。
これらの画は、トイカメラで世界を愛でる作者のちょっと窮屈な日常生活をちょっとだけ押し広げる試みである・・・。
そして最後に自分がイメージしていることを書き残しました。
おわりに
我々が祝福されているならば
よりふさわしい未来を築くことができるだろう。
そして、そう思う。
この世界は我々を祝福してくれているでしょう。
それにひらめくと、考えているよりももっと大きな力を持った存在なのだと、ふさわしい未来があるはずだと気付くでしょう。
人は誰かが特別というわけではなく、みんなが同じように祝福されています。
それにひらめくと、人の争いは馬鹿げていて、愛すべき存在なのだと気付くでしょう。
そんな気付きを、ごく普通の日常から発信したいとの思いがありました。
【bbfを使用した理由】
人の在る雰囲気を中心に撮ると決めていたし、もともとポラロイドのSX-70の雰囲気が好きなこともあって写り過ぎないカメラを考えていました。
それから自分の中で、”迷わずどんどんシャッターを切る”というルールを決めていたので、ノーファインダーで取れるくらいのカメラが良かったのです。
その点、二眼のbbfは構えがいい加減でも楽にシャッターを切ることが出来ました。
bbfに求めたのは気軽さの部分だったので、トイカメラ特有の周辺減光は求めていませんでしたから、最初のうちはパーフォレーションまで写し取る必要なんてないと思っていたのでした。
余談ですが、bbfはトイカメラのわりに結構良く映るカメラです。それで、ある程度の手振れを与えて撮るようにしています。長く使ったので大体予想どおりのぶれを与えることが出来るようになってしまいました。
【試行錯誤】
はじめの頃、ネガスキャンのワークフローが決まるまでは結構苦労しました。
露出が安定しないトイカメラですから色が破綻する画が当然出てくるのですが、何を基準に色を再現するか試行錯誤がありました。
もしかしたら安定しない画のせいで考えていることを表現できるようなブログにはならないかも知れない・・・。
最初の頃の記事はこのまま行けるのか?行けないのか?の試行錯誤があったのでした。
そのため、写真と短い文章というスタイルも確立できずの状態だったのです。
その後見通しがついた頃に、このブログは記事数300で完結させようと考えていました。
300までにお伝えしたいことを余すところなく表現したいと。
その後、色味や雰囲気の捉え方などでもう少し納得できるまでと考えるようになって、記事数500での完結を目指したのです。
しかしながら、結局記事数はそれを大きく上回ることになったのでした。
【写真展】
2012年2月に新宿で写真展を開催することを決めました。
当初、これは微塵も考えていないことでした。
開催を決めた背景には3.11の大震災がありました。
自分の想いに他に共感してくださる方がいるのならば、今こそ「こんな考えってどう?」って問いかけたいと考えたからです。
それから、このブログがもし記事数1000で終わるなら今しかないかも知れないとの考えがあったのです。
写真展では多くの方に見て頂けました。
実際に「こんな考えってどう?」って聞くことは無かったのですが、聞いてみたかったです。
日常の見方がほんのちょっとだけでも変わったりしていたら嬉しいのですが・・・。
準備時間とコストはかなり掛かりましたが、充実した時間を持つことができました。
感謝です。
【おわりに】
我々が祝福されているならば、よりふさわしい未来が築けるはずだと元気が出てきませんか?
それを願っています。
記事数 1000
期間 2008/11/05 ~ 2012/10/13
使用フィルム本数 109
撮影コマ数 約3900
bbf 傷多し(ご苦労様)
どうもありがとうございました。
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作者 FUJINARI RYO
メール fujinari.ryo*gmail.com (*印は@に変更してください)
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