#視覚障害と音楽
#点字楽譜
『全盲でもギター』から
『全盲だからこそギター』の世界へ!
今回は、上のように意識を変えてくれた、ありがたい団体の礼賛記事です!
しばし追想
視野に不安を抱えてからは、愛車を乗り回すこと、山や高原のトレッキング、スキー、テニスなどすべてのアウトドアライフが封印の憂き目に逢った。
堰き止めた脳血管の流れを、どこへ放流するかと思案、もう音楽しかないと考えた。才能はない、無くてもよかった。楽しめることが、最重要だった。もう自分のためだけだった。
世代柄、ギターは中学から手にしていたし、大学時代は専門課程が始まるまで、下宿のおばさんや、娘さんに大迷惑を掛けながら、「アルファンブラの思い出」や「禁じられた遊び」の練習をした。苦手な楽譜を読み込んでいくので、アルファンブラだけで1年もかかった(笑)。
受験を控えた高3の娘さんには、かなりの迷惑だったはず!
持っていたのは、安いクラシックギターだったが、時には、背中に背負い、バイクを走らせ、海浜や河原で声を張り上げて歌ったりもした。
卒業し自分で稼いだ金で、アコスティックギターに代えたものの、たいして上達せず、仕事も超忙しく、結局、家族のためのアウトドアライフが主になった。青春の思い出のクラシックギターは人に譲ってしまった。
さて、視力に支障が出始め、アウトドアが不可能になると、もうギターも弾けないのではないかと凹んだが、歌詞とコードを暗記してしまえば、まだまだ弾けると思っていた矢先、元職場の同僚が、亡くなった。
闘病を打ち明けられて何もできず、リクエストされた「糸」を弾き語り、録音ファイルを送った。喜ばれた。そうだ、これは頑張ろう!と思い、暗記する曲を増やした。
折も折、「全盲でもギターを自分でチューニングできる、自動ペグ巻き上げ機」が開発されたのだ!!自分は「絶対音感」がないので、見えないとチューニングに苦しむ、これが難題だったのだが、まさに失明に合わせるように降って湧いた天からの贈り物となった。
弾き語りが出来た証拠は、足跡のつもりで、ユーチューブにアップして楽しんだが、140曲くらいアップし終わると、歌いたい曲がなくなってきた(汗)。
そんな折、 #平野敬一郎 の「 #マチネの終わりに 」を読んで(映画は見ていない)、久しぶりにほんとに気持ちのいい読後感に浸った。
映画にもなったというから、サウンドトラックで、テーマとなっているギターを聴いてみたくなった。
で、映画の音楽を監修監督したという「福田進一」先生の、CD「マチネの終わりに」を購入(ダウンロード)、聴いてみた。すごく良かった!
これは、あとで知るのだが、このCDは、映画化の前に録音されており、実は映画のサウンドトラック盤ではなかったのだ。
なんと面白いことに、極楽が聴いたのは、「小説版サウンドトラック」というものだった。 そこで、 魂を持っていかれたのは、テーマ曲「 #幸福の硬貨 」という曲だった。
ああ、こんな曲を弾けたらなぁ!と焦がれた。
ところが、この曲は、映画化の際、作曲者が変わり、違う曲になっていた。つまり映画のサウンドトラックにある同名曲はまったく違う曲だ。こんなこともあるのか、と、聴き比べたけれど、どうしても小説版、林そよか作曲の「幸福の硬貨」の方が良かった。
ともあれ、これが、「ああ、またクラシックギターを弾いてみたい!」という思いへの大きな動機となった。
しかし、もう「アルファンブラ」も、運指を忘れてしまったし、「禁じられた」でさえ、転調部分から後半を憶えていない。
せめて、昔弾けた曲は弾けるようになりたいし、なんとか「幸福の硬貨」まで、背伸びができれば、最高だ。そう思った。
でも、かみさんに頼んで、またクラシックギターを買うのが一番の難関だったが、何とか理解を得た。これは全盲の泣き落としである。さて、ホントニ弾けるようになるのか?
そうだ、5線譜楽譜は無理だとしても、タブ譜なら、かみさんに助けてもらえるだろう、とタブ譜付の楽譜を買った。
ところが、かみさんは、「老眼で見えないよ」と予防線をはって、早々に戦線離脱、逃げられてしまった。
タブ譜というのは、みなさん、ご存知だろうが、6本の弦と数か所のフレット(ギターのネックに並んでいるハードルのような区切りのこと)を図示し、押さえる左指の位置を●で示したものだ。
僕は、各弦番号と、押さえるフレット番号を、数値で並べて、テキストファイルにしてもらえば、聴きながらの理解が可能だと、思いついたのだ。
タブ譜といえば、その昔、フォークソング大流行の頃、雑誌のどこかに、歌詞とコードが書いてあり、コードを知らない初心者のためにタブ譜がついていたので、いかにも初心者用に思えるが、なんと、タブ譜は、歴史が永いらしい。
ギターはハープに続き、エジプト文明に源流があり、アラブ、ギリシャ、ローマを経て、スペインに伝わったと言う。ピアノの前身チェレスタより古い歴史があるのだそうだ。
そこで、タブ譜も、5線譜が登場する以前からあったらしく、ギターや、その仲間のリュート、マンドリンなどのための、正式な楽譜だったらしいのだ。ちょっとびっくり。
さて、タブ譜の数値化はかみさんに逃げられたので、育児で忙しい娘ユッケに頼むことにした。機嫌が良さそうなときに頼み、とりあえず2曲を、やってもらった。
快く引き受けてくれ、育児の合間に、タブ譜を、試行錯誤しながら数値化してくれた。
我ながら作戦は当たった。驚くべきことに、これで、あっという間に、「アルファンブラ」と「禁じられた」は、2~3日で、運指を思い出せた。
あの大学時代、1年に渡る下宿での苦闘が嘘のようだった。
しかし、忙しい娘に、この先、何曲も頼むのは忍びない。
そこで、昔の「視覚障害を持つ医療従事者の会」のサポーターで、当時お世話になった知り合いさんに相談してみたところ、都合、5社のURLおよび、メールアドレスを教えてくれた。
無論、勝算があるわけではない。タブ譜の数値化というのは、従来から有る方法ではなく、特別に頼むわけだから、どう対応してくれるかは、相手次第だ。
さあ、吉と出るか凶と出るか?運を天にまかせ、上から順番に相談メールを出してみた。
1番目の組織は、3日ほど経って、丁寧なお断りのメールを頂いた。点字楽譜にしか対応していないという。すぐに諦めたが、ここは、あとで、内部の者同志でやりとりするメールがうっかりCCで漏れ出して流れてきた。なんと僕のメールを受けた担当が、処理に困り、先輩に相談、先輩が上手に断った、という様子がよくわかる内容だった。 まるで、「やっかい者」を上手に追っ払った先輩の文章を、後輩が「さすがですね」と、讃える内容だった。いきなり、こちらが凹むような、冷淡な対応に面食らったが、いやいや、諦めないぞ!と、じっくり、次のサイトにアクセスした。
しかし、残念ながら、2番目から4番目までは、同様に、タブ譜には対応していませんと、にべもなく断られた。だめかな~と諦めかけて、第5番目、最後のURLを開いて、相談内容を簡単に書いてみた。祈るように返信を待った。
すると奇跡が起きた!!!
極楽の希望を、検討してみたいとの返信が来た! この神の救いのようなサポーターさんは、「 #ビー・ミュージック 」さんという。
ビー・ミュージックは、「ビースコア」という視覚障がい者と点訳者をつなぐ音楽ソフトを、開発・販売・サポートしている法人だ。対応する楽器は、ピアノ・バイオリン・ギター・フルート・声楽など、楽器の種類を問わない。
視覚障がい者に特化した、様々な形態の楽譜作成サービスも行う。
代表は、村上恭子さんとおっしゃる方だ。
一方、「 #アダージョ 」というのは、楽譜点訳ボランティア団体の名前。 村上さんは、アダージョにも所属し、メンバーにビースコアの技術提供を行い、連携して視覚障がい者支援の幅を広げている、ということだ。
僕のお願い内容は、確かに、これまで請け負ったことのない注文だったらしい。ただ、お仲間に「ギター陣」の方がいて、どこまでできるかやってみようじゃないか?!と言ってくださったのだそうだ
それが、ギター部門の雄、風智案(ふうちゃん)さんという方だった。
お願いした30曲にも及ぶ依頼を、僕のPCで読ませやすい方法、また、持ち歩きアイフォンでも読ませやすい形式に合わせてくれるよう、何度も丁寧にご対応くださった方だ。
やりとりを始めてから1か月もなく、ほぼ、8割は完成、続々と変換されたデータを送っていただいている。
こころから感謝に堪えないので、どうしても、ここで書き記して、公に、感謝の意を示したい。
極楽は、その「風智案さん」とは同年代のようで、個人的にも親しくしていただき、ギター奏法についても、細かなアドバイスを頂いた。
なんだか、極楽はほんとに運がいい!!
世の中は新型コロナでの変異株でますます暗く沈んでいるが、極楽のぶの「音楽生活」は、順風満帆だ!うれしい、幸せだ!!
人生は、つくづく、「人との出会い」である。
藪から棒に、クラシックギターを弾きたくなった僕の行く先に、手を広げて待っていてくださった、村上さんと風智案さんのビー・ミュージック様、いくら感謝しても、し足りない。
ビー・ミュージック様、アダージョ様の連絡先を下記に記します! 名前をクリックすると飛んでいけます!
ビー・ミュージック :楽譜点訳ソフト 開発・販売・サポート
代表 村上恭子
★. BE-MUSIC TOP
アダージョ:楽譜点訳ボランティア団体
★. 楽譜点訳 アダージョ お問い合わせフォーム
★. 楽譜点訳アダージョ
極楽は、ブログを辞めても、ユーチューブをリタイアしても、人生の終えるまでの間、たっぷりと数値化してもらったタブ譜で、いつまでも楽しく生きていけそうです。
「生きる意味こそ、見つけけれ!!」
重大なPS
そうそう、風智案さんに、今回、たいへん驚くべきことを教わった。
アルファンブラの思い出を作ったフランチェスコ・タレガ(スペイン)も、アランフェス協奏曲を作ったホアキン・ロドリゴ(スペイン)も、そしてあの禁じられた遊びで名を馳せたナルシソ・イエペスも、みな視力がほとんど無かったのだそうだ。超驚きだ!
タレガは青年期に失明し、ロドリゴは3歳から見えなくなっていった。イエペスは強度のド近眼で、楽譜に1センチまで近づかないと譜面が読めなかったという。なんと、あちこち「辻井伸行君の奇跡」だらけではないか?
みなさん、ご家族・親族、お知り合いに、視力の落ちた人がいて、落ち込んでいたら、音楽の道をアドバイスしてあげてください。遅いことはありません。確かに音楽鑑賞するだけでも楽しいことですが、自分で演奏することは、もっともっと深く、楽しいものです。
それだけで、生きられます。
見えなくても、音楽がある。ピアノでも、ギターでも、木管でも、金管でも、バイオリンでも、楽譜を読む方法はある。点字楽譜が読めなくても、必ず方法はある!
「音楽は、盲人にこそ!救いです」盲人にこそ!!ですよ。
#点字楽譜
『全盲でもギター』から
『全盲だからこそギター』の世界へ!
今回は、上のように意識を変えてくれた、ありがたい団体の礼賛記事です!
しばし追想
視野に不安を抱えてからは、愛車を乗り回すこと、山や高原のトレッキング、スキー、テニスなどすべてのアウトドアライフが封印の憂き目に逢った。
堰き止めた脳血管の流れを、どこへ放流するかと思案、もう音楽しかないと考えた。才能はない、無くてもよかった。楽しめることが、最重要だった。もう自分のためだけだった。
世代柄、ギターは中学から手にしていたし、大学時代は専門課程が始まるまで、下宿のおばさんや、娘さんに大迷惑を掛けながら、「アルファンブラの思い出」や「禁じられた遊び」の練習をした。苦手な楽譜を読み込んでいくので、アルファンブラだけで1年もかかった(笑)。
受験を控えた高3の娘さんには、かなりの迷惑だったはず!
持っていたのは、安いクラシックギターだったが、時には、背中に背負い、バイクを走らせ、海浜や河原で声を張り上げて歌ったりもした。
卒業し自分で稼いだ金で、アコスティックギターに代えたものの、たいして上達せず、仕事も超忙しく、結局、家族のためのアウトドアライフが主になった。青春の思い出のクラシックギターは人に譲ってしまった。
さて、視力に支障が出始め、アウトドアが不可能になると、もうギターも弾けないのではないかと凹んだが、歌詞とコードを暗記してしまえば、まだまだ弾けると思っていた矢先、元職場の同僚が、亡くなった。
闘病を打ち明けられて何もできず、リクエストされた「糸」を弾き語り、録音ファイルを送った。喜ばれた。そうだ、これは頑張ろう!と思い、暗記する曲を増やした。
折も折、「全盲でもギターを自分でチューニングできる、自動ペグ巻き上げ機」が開発されたのだ!!自分は「絶対音感」がないので、見えないとチューニングに苦しむ、これが難題だったのだが、まさに失明に合わせるように降って湧いた天からの贈り物となった。
弾き語りが出来た証拠は、足跡のつもりで、ユーチューブにアップして楽しんだが、140曲くらいアップし終わると、歌いたい曲がなくなってきた(汗)。
そんな折、 #平野敬一郎 の「 #マチネの終わりに 」を読んで(映画は見ていない)、久しぶりにほんとに気持ちのいい読後感に浸った。
映画にもなったというから、サウンドトラックで、テーマとなっているギターを聴いてみたくなった。
で、映画の音楽を監修監督したという「福田進一」先生の、CD「マチネの終わりに」を購入(ダウンロード)、聴いてみた。すごく良かった!
これは、あとで知るのだが、このCDは、映画化の前に録音されており、実は映画のサウンドトラック盤ではなかったのだ。
なんと面白いことに、極楽が聴いたのは、「小説版サウンドトラック」というものだった。 そこで、 魂を持っていかれたのは、テーマ曲「 #幸福の硬貨 」という曲だった。
ああ、こんな曲を弾けたらなぁ!と焦がれた。
ところが、この曲は、映画化の際、作曲者が変わり、違う曲になっていた。つまり映画のサウンドトラックにある同名曲はまったく違う曲だ。こんなこともあるのか、と、聴き比べたけれど、どうしても小説版、林そよか作曲の「幸福の硬貨」の方が良かった。
ともあれ、これが、「ああ、またクラシックギターを弾いてみたい!」という思いへの大きな動機となった。
しかし、もう「アルファンブラ」も、運指を忘れてしまったし、「禁じられた」でさえ、転調部分から後半を憶えていない。
せめて、昔弾けた曲は弾けるようになりたいし、なんとか「幸福の硬貨」まで、背伸びができれば、最高だ。そう思った。
でも、かみさんに頼んで、またクラシックギターを買うのが一番の難関だったが、何とか理解を得た。これは全盲の泣き落としである。さて、ホントニ弾けるようになるのか?
そうだ、5線譜楽譜は無理だとしても、タブ譜なら、かみさんに助けてもらえるだろう、とタブ譜付の楽譜を買った。
ところが、かみさんは、「老眼で見えないよ」と予防線をはって、早々に戦線離脱、逃げられてしまった。
タブ譜というのは、みなさん、ご存知だろうが、6本の弦と数か所のフレット(ギターのネックに並んでいるハードルのような区切りのこと)を図示し、押さえる左指の位置を●で示したものだ。
僕は、各弦番号と、押さえるフレット番号を、数値で並べて、テキストファイルにしてもらえば、聴きながらの理解が可能だと、思いついたのだ。
タブ譜といえば、その昔、フォークソング大流行の頃、雑誌のどこかに、歌詞とコードが書いてあり、コードを知らない初心者のためにタブ譜がついていたので、いかにも初心者用に思えるが、なんと、タブ譜は、歴史が永いらしい。
ギターはハープに続き、エジプト文明に源流があり、アラブ、ギリシャ、ローマを経て、スペインに伝わったと言う。ピアノの前身チェレスタより古い歴史があるのだそうだ。
そこで、タブ譜も、5線譜が登場する以前からあったらしく、ギターや、その仲間のリュート、マンドリンなどのための、正式な楽譜だったらしいのだ。ちょっとびっくり。
さて、タブ譜の数値化はかみさんに逃げられたので、育児で忙しい娘ユッケに頼むことにした。機嫌が良さそうなときに頼み、とりあえず2曲を、やってもらった。
快く引き受けてくれ、育児の合間に、タブ譜を、試行錯誤しながら数値化してくれた。
我ながら作戦は当たった。驚くべきことに、これで、あっという間に、「アルファンブラ」と「禁じられた」は、2~3日で、運指を思い出せた。
あの大学時代、1年に渡る下宿での苦闘が嘘のようだった。
しかし、忙しい娘に、この先、何曲も頼むのは忍びない。
そこで、昔の「視覚障害を持つ医療従事者の会」のサポーターで、当時お世話になった知り合いさんに相談してみたところ、都合、5社のURLおよび、メールアドレスを教えてくれた。
無論、勝算があるわけではない。タブ譜の数値化というのは、従来から有る方法ではなく、特別に頼むわけだから、どう対応してくれるかは、相手次第だ。
さあ、吉と出るか凶と出るか?運を天にまかせ、上から順番に相談メールを出してみた。
1番目の組織は、3日ほど経って、丁寧なお断りのメールを頂いた。点字楽譜にしか対応していないという。すぐに諦めたが、ここは、あとで、内部の者同志でやりとりするメールがうっかりCCで漏れ出して流れてきた。なんと僕のメールを受けた担当が、処理に困り、先輩に相談、先輩が上手に断った、という様子がよくわかる内容だった。 まるで、「やっかい者」を上手に追っ払った先輩の文章を、後輩が「さすがですね」と、讃える内容だった。いきなり、こちらが凹むような、冷淡な対応に面食らったが、いやいや、諦めないぞ!と、じっくり、次のサイトにアクセスした。
しかし、残念ながら、2番目から4番目までは、同様に、タブ譜には対応していませんと、にべもなく断られた。だめかな~と諦めかけて、第5番目、最後のURLを開いて、相談内容を簡単に書いてみた。祈るように返信を待った。
すると奇跡が起きた!!!
極楽の希望を、検討してみたいとの返信が来た! この神の救いのようなサポーターさんは、「 #ビー・ミュージック 」さんという。
ビー・ミュージックは、「ビースコア」という視覚障がい者と点訳者をつなぐ音楽ソフトを、開発・販売・サポートしている法人だ。対応する楽器は、ピアノ・バイオリン・ギター・フルート・声楽など、楽器の種類を問わない。
視覚障がい者に特化した、様々な形態の楽譜作成サービスも行う。
代表は、村上恭子さんとおっしゃる方だ。
一方、「 #アダージョ 」というのは、楽譜点訳ボランティア団体の名前。 村上さんは、アダージョにも所属し、メンバーにビースコアの技術提供を行い、連携して視覚障がい者支援の幅を広げている、ということだ。
僕のお願い内容は、確かに、これまで請け負ったことのない注文だったらしい。ただ、お仲間に「ギター陣」の方がいて、どこまでできるかやってみようじゃないか?!と言ってくださったのだそうだ
それが、ギター部門の雄、風智案(ふうちゃん)さんという方だった。
お願いした30曲にも及ぶ依頼を、僕のPCで読ませやすい方法、また、持ち歩きアイフォンでも読ませやすい形式に合わせてくれるよう、何度も丁寧にご対応くださった方だ。
やりとりを始めてから1か月もなく、ほぼ、8割は完成、続々と変換されたデータを送っていただいている。
こころから感謝に堪えないので、どうしても、ここで書き記して、公に、感謝の意を示したい。
極楽は、その「風智案さん」とは同年代のようで、個人的にも親しくしていただき、ギター奏法についても、細かなアドバイスを頂いた。
なんだか、極楽はほんとに運がいい!!
世の中は新型コロナでの変異株でますます暗く沈んでいるが、極楽のぶの「音楽生活」は、順風満帆だ!うれしい、幸せだ!!
人生は、つくづく、「人との出会い」である。
藪から棒に、クラシックギターを弾きたくなった僕の行く先に、手を広げて待っていてくださった、村上さんと風智案さんのビー・ミュージック様、いくら感謝しても、し足りない。
ビー・ミュージック様、アダージョ様の連絡先を下記に記します! 名前をクリックすると飛んでいけます!
ビー・ミュージック :楽譜点訳ソフト 開発・販売・サポート
代表 村上恭子
★. BE-MUSIC TOP
アダージョ:楽譜点訳ボランティア団体
★. 楽譜点訳 アダージョ お問い合わせフォーム
★. 楽譜点訳アダージョ
極楽は、ブログを辞めても、ユーチューブをリタイアしても、人生の終えるまでの間、たっぷりと数値化してもらったタブ譜で、いつまでも楽しく生きていけそうです。
「生きる意味こそ、見つけけれ!!」
重大なPS
そうそう、風智案さんに、今回、たいへん驚くべきことを教わった。
アルファンブラの思い出を作ったフランチェスコ・タレガ(スペイン)も、アランフェス協奏曲を作ったホアキン・ロドリゴ(スペイン)も、そしてあの禁じられた遊びで名を馳せたナルシソ・イエペスも、みな視力がほとんど無かったのだそうだ。超驚きだ!
タレガは青年期に失明し、ロドリゴは3歳から見えなくなっていった。イエペスは強度のド近眼で、楽譜に1センチまで近づかないと譜面が読めなかったという。なんと、あちこち「辻井伸行君の奇跡」だらけではないか?
みなさん、ご家族・親族、お知り合いに、視力の落ちた人がいて、落ち込んでいたら、音楽の道をアドバイスしてあげてください。遅いことはありません。確かに音楽鑑賞するだけでも楽しいことですが、自分で演奏することは、もっともっと深く、楽しいものです。
それだけで、生きられます。
見えなくても、音楽がある。ピアノでも、ギターでも、木管でも、金管でも、バイオリンでも、楽譜を読む方法はある。点字楽譜が読めなくても、必ず方法はある!
「音楽は、盲人にこそ!救いです」盲人にこそ!!ですよ。