日記

読んだ本と見たDVDはブクログで記録します(2013.9.22~)

図書館DVD

2013-09-17 19:18:41 | 図書館DVD
昨日、3本連続で図書館DVD鑑賞。

1)ベン・ハー(ウィリアム・ワイラー監督、1959年制作 本編222分、映像特典66分)

2)港のマリー(マルセル・カルネ監督、1949年制作 93分)

3)歌劇トゥーランドット ジャコモ・プッチーニ 全3幕 2002年8月ザルツブルク祝祭劇場におけるライヴ収録 141分
ワレリー・ゲルギエフ指揮 デイヴィッド・パウントニー演出 ガブリエーレ・シュナウト、ヨハン・ボータ、クリスティーナガイヤルド=トマス出演


なんといっても「ベン・ハー」ですよ!!!
今まで私が見た映画の中で最高といっていいはずのスペクタル史劇でした!!!興奮しすぎて奇声あげる始末でした。
もー、ね!滾るのだわ!たまりません!!!3時間超える長さも気にならないほど。
どのシーンがどう良いのか、っていうのを語ると多分とまらんのでやめておきます。
とにかく、これは、ものすごく面白い。ヘストン氏による音声解説(音声解説専用の字幕選択しないといけません)、特典映像のメイキング、これでまた滾りました。
無声映画時代につくられたベンハーも見たいわー。メイキングで、ちょこっと大競馬シーンやガレー船シーンが流れてましたけど、かなり凄い迫力でした。どうやって撮ったんだろー。ちょこっと触れられてますが、事故者の記録が正式に残されてないみたいですね。こわい。主演のヘストン氏が、小説版「ベンハー」を「設定はいいが内容があまりよろしくない」みたいなコメント残してたのに爆笑。
A・W氏が小説版「オペラ座の怪人」について似たようなコメント残してたことを思い出し、さらに爆笑。
小説版ベンハー、いつか読まねば!実在の人物と虚構の人物を織り交ぜたフィクション。

そのあと、「天井桟敷の人々」で私の心をわしづかみしたマルセルカルネ監督の「港のマリー」。
これは、まぎれもないメロドラマでした。若い女が中年男を手玉にとる、という特に内容に関しては面白みもないと思っちゃったんだけど台詞はいちいち無駄に洒落てるし、葬式後のリンゴパイ?タルト?は美味しそうだし、ジャンギャバンがかっこいいナイスミドルで色気ふりまきすぎだし(彼はしょっちゅうニヤニヤしてるのだが、それすらもかっこいい)、そしてニコールクルーセルは若く美しいのだ!!最後に涙流すシーンでマスカラがとれて黒い涙が溜まってたところなんて、妙に良かったですわー。マリーの性格は「嘆きのテレーズ」のテレーズとちょっと被りますね。映画中で「腹黒」って単語が頻繁にでるんですけど、腹黒っていう単語はしっくりこない。「原語がわからんのでなんともいえんですが・・・。マルセル役の青年は酷かったですね。かーなり情けない駄目男っぷりでした。笑っちゃうわー。カバー裏のマルセルの写真、むっちゃ悪い顔してます。。

最後に歌劇ー。演出は面白いって思ったけど、主演二人が美男美女だったらもっと嬉しかった!
プッチーニはあんまり好きじゃないのかもしれない。「誰も寝てはならぬ」も、あんまりこなかったです。むー。
リュー役の人の演技がすーごかった。姫にハサミを握らせて(自分の手を添えて)自害!それ見たことか!っていう高笑いが聞こえてきそうです(そういうストーリーではない)。こんな怨念漂ってそうな空間で、すぐさま愛を語るカラフと姫に恐ろしさというか狂気しか感じません。リューの死と引き替えに愛を知る姫っていう図はまだしも長年自分に仕えてた奴隷が死んで、ちょっと身を清めただけで死体そっちのけで盛り上がるカラフってどうなん?っというか歌劇のストーリーに突っ込んだら負けだ。負けてしまった。トゥーランドットのストーリーは好きになれんわー。美男美女のDVDが見たいです(しつこい)

図書館DVD

2013-09-05 22:02:09 | 図書館DVD
G.プッチーニ
歌劇「トスカ」全3幕
テ・カナワ/小沢/パリ・オペラ座

音楽:ジャコモ・プッチーニ
演奏:パリ・オペラ座管弦楽団&合唱団
指揮:小沢征爾
演出:ジャン=クロード・オーヴレー
映像演出:デーク・サンデーズ
衣装:フランカ・スカルチアピーノ

キャスト:
トスカ:キリ・テ・カナワ
カヴァラドッシ:エルネスト・ヴェロネッリ
スカルピア:イングヴァル・ヴィクセル
アンジェロッティ:アントニオ・ノェルビーニ
堂守:フィリップ・デュミニ
スポレッタ:ロベール・デュメ

収録:1982年パリ・オペラ座


一昨日見たDVD。

図書館DVD

2013-09-05 21:31:26 | 図書館DVD
ジュゼッペ・ヴェルディ
歌劇≪ファルスタッフ≫
全3幕のコンメディア・リリカ
台本:アッリーゴ・ボーイト
原作:シェイクスピアの劇作【ウィンザーの陽気な女房たち】と【ヘンリー4世】

キャスト:
サー・ジョン・ファルスタッフ:ブリン・ターフェル
フォード:ロベルト・フロンタリ
フェントン:ケニス・ターヴァー
カイウス医師:ロビン・レゲイト
バルドルフォ:ピーター・ホア
ピストーラ:グウィン・ハウエル
アリーチェ・フォード夫人:バルバラ・フリットリ
ナンネッタ:デジレー・ランカトーレ
クイックリー夫人:ベルナデッテ・マンカ・ディ・ニッサ
メグ・ペイジ夫人:ダイアナ・モンタギュー

演出:グレアム・ヴィック
指揮:ベルナルト・ハイティンク
ロイヤル・オペラハウス管弦楽団&合唱団
デザイン:ポール・ブラウン

1999年12月 英国ロイヤル・オペラハウス(ロンドン)におけるライヴ収録(イタリア語上演)


昨日みたんだけど、衣装と舞台美術に裏方さんらの本気をびしびしと感じました。
特に主役の肉襦袢とメイク、髭、カツラが凄まじくクオリティが高いのでテンションあがりました。
肉襦袢が、肉襦袢に見えない。
原色を使った衣装の印象は強烈。衣装の造形は中世の服飾の特徴を色濃く残しており、まるで絵本のような舞台。冒頭でのふっかふかベッドに散乱する酒瓶、真っ赤な床!不思議の国のアリスを彷彿させる波打つ緑の丘!黄色のアリーチェ宅!


特典映像内で、ブリン・ターフェルが「暑かった」と答えているとおり、着ぐるみ状態で美声響かせるプロ根性に感嘆しかないです。そりゃ汗だくになるわなー。
カメラがアップになると、汗が光っておりました。

原作【ウィンザーの陽気な女房達】自体があんまり好きじゃないので、このオペラもあんまり好みに沿いませぬ。胸糞悪い内容だと思うの。喜劇というくくりになるはずだし、ハッピーエンドなはずなんだけど、腑に落ちん。というか笑えないんだけどー。ファルスタッフへの制裁が厳しすぎにゃいか。ここまで徹底的にやって、はい、実はあなた我々の手の内を転がってたんですよーアハハーって。。。そりゃないわー。
憎めない悪役?なので同情が禁じえませぬ…。


フェントン、原作と違って普通の青年になってました。






図書館DVD

2013-08-27 23:48:00 | 図書館DVD
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
歌劇≪皇帝ティートの慈悲≫
全2幕のオペラ・セリア
台本:カテリーノ・マッツォーラ
原作:ピエトロ・メタスタージオ

ティート・ヴェスパジアーノ:ミシャエル・シャーデ
セスト:ヴェッセリーナ・カサロヴァ
ヴィッテリア:ドロテア・レッシュマン
アンニオ:エリナ・ガランチャ
セルヴィリア:バーバラ・ボニー
プブリオ:ルカ・ピサローニ

演出:マルティン・クシェイ
指揮:ニコラウス・アーノンクール
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
合唱指揮:ルベルト・フーバー
装置:イェンス・キリアン
衣装:ベッティーナ・ワルター
照明:ラインハルト・トラウプ
脚色:レグラ・ラップ、マリオン・ティーッケ

2003年8月15、24、26日 フェルゼンライトシューレ(ザルツブルク)におけるライヴ映像(イタリア語上演)


こーわかった!
怖かった!
演出の気持ち悪さがすばらしい(褒めてる)
シュールというか反骨精神剥き出しすぎて怯みました。
出演者みなさま輝いてましたね。若い歌手が多いと華やかですわなー。
ドロテア・レッシュマン、すごい臭気放ってましたね(褒めてる9
セスト役のヴェッセリーナ・カサロヴァが非常に輝いてました。
はまってました。

皇帝ティートが怖すぎました。
歌詞と表情が合ってないっていうか、滅裂してて精神病患者っぽくて怖い。

図書館DVD

2013-08-26 22:39:37 | 図書館DVD
伝説のイタリア・オペラ・ライヴ・シリーズ
レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」全曲

キャスト
カニオ:マリオ・デル・モナコ(テノール)
ネッダ:ガブリエルラ・トゥッチ(ソプラノ)
トニオ:アルド・ブロッティ(バリトン)
ペッペ:アントニオ・ピリーノ(テノール)
シルヴィオ:アッティリオ・ドラーツィ(バリトン)

ジュゼッペ・モレルリ指揮
NHK交響楽団
NHKイタリア・オペラ合唱団
藤原歌劇団合唱部
東京コラリアーズ
日本バレエ協会員
三期会

スタッフ
演出:ブルーノ・ノフリ
振付:ロイ・トバイアス/島田廣
美術:チェーザレ・マリオ・クリスティーニ

1961年10月25日東京文化会館でのライヴ


デルモナコの圧倒的存在感!
「これで喜劇はおわりです(うろおぼえ)」と手を広げうつろな表情浮かべるところは鳥肌たちました!
役へのはいりかたが半端ないですね。

非常に短い作品ですが、現実と劇中劇のリンクっぷりとデルモナコに役が憑依していく様はただただ凄いとしか…というか怖いとしか…。

アイーダ でラダメス役やってたデルモナコ見たときは、「若いなー」「かっけー」「ほそいー」とか、そんな感想しかなかったんだけど、というかそんなにピンとこなかったんだけど(代表作になんてことを!)、本作はラダメス役よりも響きました。自分基準がわからんですたい。