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時刻表使いになろう!

時刻表の読み方、使い方を教えます。読めると、案外楽しいですよ。

10 列車の接続について

2009-01-22 11:33:23 | 時刻表の読み方
今回は接続について見ていきましょう。

路線と路線が交わる駅では、列車の乗り換えが行われます。
この時、今乗っている列車から、乗り換えたい路線の列車に接続するか
どうかは、このように判断できます。

原則として、今乗っている列車の到着時刻が、乗りたい列車の発車時刻
より1分以上前であれば乗り換えることができます。

ただし、この取り扱いには地域差が大きく、例外は多数存在します。

都市部では、接続を取らずに発車することがあります。
例えば、乗り換えが1分とあっても、時刻表では秒単位が省略されるため
実際は「到着が45秒」「発車が00秒」ということもよくあります。
このような場合、15秒で乗り換えをすることなど、まず無理です。
また、都市部ではほとんどの場合、乗っている列車が遅れていたりする
ときでも、待たずに発車してしまいます。

さらに、都市部では同一ホームに限って、到着と発車が同じ時刻でも、
実際には乗り換えられたりすることもあります。

一方、地方の駅では、乗り換え時間が1分でもあれば、ちゃんと案内を
しますし、駅員も「お乗換えの方、お急ぎ下さい」などと連呼します。
そして、全員が乗ったのを確認してから発車します。
都市部でも、終電近くになると、このような光景が見られます。

さて、このような場合はどうでしょうか。
地方部の2つの路線(始発~14時頃・下り)を前提にしています。



 津田沼市  620 700 747 828 934 1208 1358
 江古田市  626 706 753 834 940 1214 1404
 久里浜市  634 714 808 842 948 1222 1412
 小前田市  640 720 814 848 954 1228 1418


 上菅谷市  645 758 1154 1403
 久里浜市  651 804 1200 1414
 宿河原市  659 812 1208 1422
 大麻生市  705 818 1214 1428


久里浜市駅で、2つの路線が交わっています。
さて、ここでまず注目したい列車は、上段3列目の津田沼市7:47です。
この列車は、久里浜市の発車が8:08になっています。
ここで、下段の路線に乗り換えようとすると、その久里浜市の発車は
8:04になっています。
この場合、一見すると乗り換えられないということになります。

ところが、時刻表では到着時刻が省略されるので、前回の行き違いの
ときにもお話ししましたが、妙に所要時間がかかっている列車では、
その駅で何分か停車していることが多々あります。
この列車の前後の列車は、どちらも前の江古田市から約8分で到着して
いるのに対し、この列車だけ15分もかかっています。

従って、いま問題にしている列車の到着は8:01になり、下段の8:04には
乗れることになります。
逆に、下段の8:04から上段の8:08にも乗り換えられることになります。
もちろん、上段の列車は、接続を取るために7分停車しています。

同じように考えると、下段の上菅谷市14:03に出発した列車も、上段の
久里浜市14:12の列車に接続することができるのです。
上菅谷市~久里浜市は通常6分ですので、久里浜市の到着は14:09に
なります。

このように、接続するか否かも時刻表だけで判別できるのです。


この記事は、白翼 天(くびき そら)がお送りしました。
毎週木曜日に更新しています。