海風に心揺られて...夢心地~

ベランダに洗濯物を干し、植物を眺め...ほのぼの。
ゆっくり、まったり...
今日もたぶんいい日だよ~(^o^)/

カンガルー400頭の命はクジラ一頭の命より軽い?

2008-03-16 | Greenだよ~
【シドニー=新居益】オーストラリアのギャレット環境相(54)は12日、首都キャンベラで野生のカンガルー約400頭を駆除する計画を承認した。

 カンガルーが過剰繁殖し、環境に悪影響を与える恐れが出てきたためで、薬物注射で安楽死させる。

 これに対し、豪州の動物愛護団体などは「カンガルーを他の地域に移送するべきだ」と反発し、「人間の盾」などで実力阻止する構え。ロイター通信によると、元ビートルズのポール・マッカートニー氏も、英国の動物愛護団体のホームページに「カンガルーを守るため行動を起こす時だ」と、豪政府を批判するメッセージを寄せた。

 環境相は政界入りする前、ロック歌手として活躍、国内の環境保護団体会長を務めたほか、1993~94年には「グリーンピース」の役員も務めた。同団体は今年1月、日本の調査捕鯨船に妨害行為を働いている。環境相は捕鯨問題も担当し、「捕鯨は野蛮だ」と日本批判の急 先鋒 ( せんぽう ) となっている。クジラとカンガルーの取り扱いの違いについて問われた環境相は、「バランスが取られ、科学的に実行される計画は良い政策だ」と苦しい弁解を強いられている。


という記事があった。
なんか『?』な記事だ。そう思うのは私が日本人だから?

近年、反捕鯨団体から攻撃を受けている調査捕鯨だが、皆も知っている通り、決して絶滅種のクジラを捕獲している訳ではない。ミンククジラは100年前から10倍近くに増え、マッコウクジラは北太平洋だけで10万頭以上いる。調査捕鯨の捕獲数は全体の0.数%以下で、自然増加数よりも低く抑えられている。南氷洋のミンククジラについては、むしろ数を減らす事で、同じ生息域のシロナガスクジラを増やせるという見解もあるそうだ。
また、世界的にも漁業生産量が減少傾向にあるのはクジラの増加も一因としてあるそうだ(クジラの補食量は、世界の漁業生産量の3~5倍にも達成するというデータがある)。
日本近海のミンククジラは北海道の年間漁獲高とほぼ同じ20万トンのサンマを食べている。最近クジラの座礁が目立つのは個体数の増加によるエサ不足が深刻化したからともいわれている(エサの減少により浅瀬まで入ってくる)。
このように数が増えてきている種類のクジラを捕鯨禁止にしている根拠はない。
反捕鯨派は「クジラのせいで魚が減ったとしても、人間は自然に手を付けるべきではない」と主張する。
さらに捕鯨を巡る議論は「クジラを捕る日本人は野蛮である」「反捕鯨は日本人に対する人種差別である」といった感情論に陥っている。

この記事をクジラからカンガルーに置き換えると双方の感情が良く解る。
文化の相違から起こる事で昔から良くあった事だ。

願わくば双方に大人な意見交換を期待する。