大阪から高野山へ行って来た。
大阪から高野山へは、南海線とケーブルカーを使えば結構近い。
だけど、今回行ったのは歩いて7時間の”町石道”。
平安時代から続く高野山への表参道。
空海が開山してからの信仰の道。
ハイキングに目覚めた私としては、この道でしょう。(笑)
麓の慈尊院から、山上の壇上伽藍まで1町(109m)ごとに石柱が立てられている。
昔の人は全部で180ある石柱1つ1つに祈りを捧げながら登ったとのこと。
下から上まで22キロ。
道の始め、慈尊院からまず丹生官省府神社へ登るその階段が上の写真。
ちょうど桜が満開で、散ったばかりの花びらが階段一面に散りばめられて、
それはそれはきれいだった。
そこからてくてく7時間。
普通に歩けるハイキングコースになっているけれど、
あまり人に会わなかった。
7時間ですれ違った人は10人弱。
こんな道をひたすら歩いた。
画面に写っているのが石柱。
お山貸し切り、プライベートロードな感じでとても気持ち良かった。
道は途中から本当に山道で、上りがきつかったり、
猪よけの高圧線がはられているところもあった。
昔の人もここを通ったんだよなあと思いつつひたすら歩く。
実は、所要時間7時間を多めに見積もってるんだろうと、
甘く見ていた。
いつものように寝坊して出遅れたのだけど、ちょっと頑張れば余裕だと思っていた。
高野山では宿房に予約してあり、お寺さんなので5時には入るように言われていた。
私たちの麓出発時間、10時すぎ・・。
歩き始めて、各地点までの所要時間が健脚の大人が
普通に歩いてかかった時間だと気がついた。
7時間、がんばってバテてがんばってバテてひたすら歩いた。
休んだのはお昼と、最後の上りの前にあった矢立茶屋で休んだ2回だけ。
でもおかげでなんとか間にあった。
参道の最後、頂上に辿り着く前の上りがほんとにキツく、
上りきったところにどかーんと立派な大門が迎えてくれた。
山を抜けたらいきなり威厳のある大門。
まさかこんなに大きくないだろうと思っていただけに、ほんとに感動した!
昔の参拝者もこれを見て同じように思ったんだろうなあと思うとなおさら。
今はバスで高野山に来る人の方が多いけれど、
大門は昔ながらの参道に正面を向けて建っているんだなあと、しみじみ。