HAMAARUKI

いろんな街を歩きたい、今日このごろ。

世界フェアトレード・デー

2006-05-14 21:32:13 | ツレヅレ
5月13日は「世界フェアトレードデー」だった。
表参道の東京ウィメンズプラザでこのイベントが行われた。

主催はフェアトレードを行っているNGOのグローパル・ヴィレッジ。
このグローバル・ヴィレッジのフェアトレード専門ショップが
自由が丘にあるフェアトレードのお店「People Tree」
ここに置いているのは各国からの雑貨や手工芸品などなど、
それはそれはあまりに私好みのお店。
で、すっかり気に入ってしまったのがきっかけで、
フェアトレードに興味をもつようになった。

最近ではめずらしいぐらい興味をもったので、
勢いでそのイベントにもお手伝いで参加させてもらった。

「フェアトレード」は簡単に言えば
「公正な貿易による国際協力」。
生産者を買い叩くことなく、その生産工程や
生産物に対する適切な価格を支払う。

この生産者はインドだったり、アフリカだったり
いろいろな国の人だけれど、皆何らかの理由で苦しい立場にいる。
つまり、「People Tree」においてあるものは、
皆こうした人々が作ったものなのだ。

生産者の貧困からの脱出を、
その生産物を買い取ることで手助けする。
そしてただ商品を買い取るだけではなく、
その土地にあるものとそこにいる人達の技術を
生かした、継続的な生産活動が行われることを目指し、
生産者が自立できるようシステムを整える手助けもする。
ただお金をあげるだけでは、一時的な援助にすぎないから、というわけ。

一人でも多くの子供が学校へ行けるように、
劣悪な環境で働く人の数を減らすことができるように、
多くの人がこの活動に携わっている。

あまりうまく説明できないので、詳細はこちら

買い物する前に、値段を見るだけではなく
ちょっとその商品の裏側に思いをめぐらすことで、
私達も貧困をなくす小さな手助けをすることができる。

もし同じ商品を買うなら、
フェアトレードによる商品を選ぶ。
それだけで、ほんの少しは誰かの役に立つかもしれない。
そう考えると私の衝動買いも無駄じゃない。

身近なところでは、スターバックスやタリーズにも
フェアトレードのコーヒーがおいてある。
普通のコーヒーに比べたらちょっと高いかもしれないけど、
コーヒー豆をどんな風に作って、どんな風に日本までやってきたのかが
想像できるコーヒー。

まずは10杯の中の1杯を変えてみるのも、
いいんじゃないかと思う。

ヨコハマメリー

2006-05-07 01:56:59 | ヨコハマ
伊勢佐木町の横浜ニューテアトルで上映されている『ヨコハマメリー』

この映画は、戦後から95年まで現役で横浜に立ちつづけた
娼婦「メリーさん」とメリーさんが立ちつづけた横浜、
そしてメリーさんに関わった人たちのドキュメンタリー。

100数十席の小さい映画館はどの回も満席で、
朝の初回に並んで整理券をもらい、やっと入れる混雑ぶり。

映像の中でメリーさんを語る人は50代以上の人たち。
映画館の客席も、その年代の人たちがほとんどだった。

私は、伊勢佐木町が舞台の映像に
「あ、ここが映ってる」
「ここにメリーさんがいたんだ」
と、一つ一つ場所を確かめながら見ているような感じだった。

でも、きっと映画館の客席の人たちは、
場所だけでなくその自分達がいた時代も確かめながら
見ているんだろうと思った。

年齢層の高い観客にそんな懐かしさを呼び起こす映画を作った監督が、
70年代後半生まれなのが何だか不思議でおもしろい。

もう一つこの映画、個人的にもおもしろいことが。

この映画のスタッフに、知っている人がいたのだ。
その人がもう何年も前、映像の勉強をはじめた頃を知っている。
テロップに流れるその人の名前を見て、「やった!」と思った。
すごい、がんばってるんだなあと思ってちょっとうれしくなった。

映画の最後に横浜のシャンソン歌手、
永登元次郎さんが歌う。
元次郎さんの人生を歌うような「MyWay」は引き込まれる。
この歌がこんなにいいと思ったことはなかった。

新宿でも上映されてるけど、この映画は是非伊勢佐木町で。