HAMAARUKI

いろんな街を歩きたい、今日このごろ。

お元気ですか?

2004-11-30 22:10:04 | ニホンゴ
いつもいつも疲れた顔をしている学生がいた。
遠い場所でアルバイトをしているとのことだった。

休みがちながらも、来るとちゃんと授業を聞いていた。
一を説明すると、十までいかないまでも五ぐらいは分かる人だった。
学校へ来さえすれば、できるタイプの人だった。

それが、ビザが切り替わったとたん欠席が続いている。
もう学校へ来るつもりもないらしい。

次のビザはもう出ないだろう。
借金は返せたのだろうか。

日本へ来てから2年間、何かいいことはあったかな。
いつもあんなに疲れきって、何か楽しいことはあったかな。


<今日のプリントの例文>

  日本での留学生活は苦しかった。
  といっても、楽しい思い出が全くなかったというわけではない。


彼女が国へ帰るとき、そんな気持ちでいてくれればいいけれど。

入国を厳しくするならすればいい。
でも、一旦入国を認めた人達には留学・就学の差をなくして
勉強する環境を整えてほしい。
ムチだけじゃなくて、アメも必要。


いつもの風景

2004-11-28 22:23:08 | ツレヅレ
11月もそろそろ終わりかけているというのに、
今年は紅葉を見ていない。

もうすぐクリスマスだと感じたのも、イルミネーションが
きれいになり始めたからだった。
この辺は、あまり木や緑がないもんな。

そういえば、この時期になると毎年一通のハガキが届く。
茅ヶ崎在住の版画家の人からの個展の案内だ。
今年ももうそろそろ届くかな。

緑のことを考えていたら、確か以前そこに伺った時に
聞いた話を思い出した。

街の空き地をこっそり訪れて種をまく集団、「グリーン・ゲリラ」の話。
人知れず訪れて、人知れず去っていく。
誰も見向きもしなかった空き地に、やがて芽が出て、花が咲く。

その時はなんてかわいくて素敵な話だと思っていたら、
仕事中に見ていたインターネットでそれが本当の話だったことを知った。
泥棒のようにこっそり種をまいて去っていく、のではないようだけど。

その名もほんとに「Green guerilla」
1973年にNYのあるアーティストとその友人達が、
ある空き地の瓦礫の山を片付けて、地域の住民のための庭園、
コミュニテイ・ガーデンをつくったことから、
他の地域でも庭園をつくり、野菜や緑を育てる活動が広まったそうだ。
この団体は今はNPO団体になって、コミュニティ・ガーデン支援をしているとか。

この話がもとになって、童話のような「グリーン・ゲリラ」の話になったのかな。
今度行ったら聞いてみよう。

私は木がないなあと思ったところで、ゲリラ活動はしないだろうけど、
せめて部屋のアイビーに水をやるのを忘れないようにしようと思った。











100円バス

2004-11-23 23:39:50 | ヨコハマ
今日は祝日、日本晴れ。

天気がよくてどこかに出かけたいけれど、
仕事もあるしそうそう遠くへは出かけられない。
そんな時にちょこっと乗りたくなるのが市営バス。
普通の路線でも外人墓地や中華街近辺を通る路線は
乗っていて楽しい。

今日は横浜駅東口から出ている100円バスに乗ってみた。
100円バスは市営バスが土日祝日に行っているサービスで、
横浜・桜木町・日ノ出町の3駅からみなとみらい21地区へお客を運んでいる。
短い距離だけど、歩くとちょっとあるので安い移動手段としてとても便利。

横浜駅東口からの終点は赤レンガ倉庫。
ここもすでにクリスマスムード一色で、カップルばっかり。
デートに気合の入ったきれいな人々をみるにつけ、
だらだらな空気をまとって出てきてしまったわが身を反省。

近所とはいえ、外に出るからには少しは緊張感ってものが
なくてはいけないよな。

いつどこでどんな素敵な人に出会うかもしれないし!?









「人は石垣、人は城」

2004-11-22 01:20:48 | ツレヅレ
いろいろな友人達と会えた週末だった。

久々だったのが、地元のパワフルな友人達。
今年オープンした友人の店に集まり、サルサを聞きながら
夜中まで喉が痛くなるまでしゃべり倒した。
この仲間は人を集める磁石みたいな人たちで、いつ会っても
パワーがあって本当に楽しい。

お店は「GABANA」というラテン・カフェ・バーで、
色んな国のビールが飲めて、ペルー料理も食べられる。
藤沢駅近くの穴場です。
サルサレッスンもライブもあるアット・ホームないいお店。
コーヒーはなんと普通の店の3倍のマグカップ!

翌日、高校時代からの友人に会って韓国のお土産をもらい
夕方には大学時代の友人と歌舞伎座へ。
重なる時には重なるものだ。

タイトルの言葉は、別の友人がHPに書いていた言葉。
いい言葉だなあ。武田信玄の言葉だそうだけど。

ほんとにそうだと思う。
いつ会っても一緒にいて楽しいと思える人がいるってうれしい事だ。

さあ、この勢いで今週もがんばろう!
















眠る人々

2004-11-16 23:36:47 | ニホンゴ
うちのクラスの人々は本当によく眠る。

かくいう私も居眠り常習犯だったので、気持ちはよくわかる。
つまらなくなくても、勉強したくても、眠い時は眠いんだよねえ。
以前の職場ではたびたび襲い来る睡魔に「眠気太郎」と名をつけた。
「太郎がやって来たので、書類出しに行ってきま~す」とか。

でも今はそんな「太郎」を退治しなくては。

前回のクラスで聴解のCDを聞いていたら、14人中3人しか「起き残って」いなかった。
目を覚ましていうことが、
「そのCDすごい~!!」
「眠くない時聞いたらすぐ寝ます!!」
ちょっと待て、君たち来月は大事な試験なんだよ・・。

でも話を聞くと、眠れる多くは明け方まで仕事をしていた。
これを仕方ないと見るか、どう見るか?

同じ状況でも、寝ない人もいる。そういう人は伸びる。
寝てしまう人はたいてい伸びない。
つまり「寝ない」ことも才能の一つなんだと思う。

ま、学校にいなければ、どこででも「寝れる」ってことは
これまた一つの才能ではあるんだけどね。






結婚式・2

2004-11-14 21:42:54 | ツレヅレ
今月2回目の結婚式。
浅草の料亭での披露宴は、会場も衣装も「和」でとても素敵だった。

式もお座敷で行われ、各人のまえにはお酒と昆布とスルメ。
笙を演奏する人たちや、ご祝儀を歌う人もきたり。

最初、「ご祝儀を披露させて頂きます」と聞いた時に、
「え!ご祝儀いくらか?!」と無知な私は覗き込んでしまったが、
そうではなくて「高砂~~」とかいう歌でした。

今まで十何回と結婚式には出てきたけれど、和式は初めてで、
見るもの見るものおもしろかった。
さすがに足は辛かったけれど。

友人は来年頭にはタイへ一年半赴任とのこと。
彼は寂しいだろうにいつも友人のすることを認めて、応援してくれている。
相手のことを認めた上で、野放しにしてくれるっていいね。
束縛するのは簡単だけど、それじゃ世界は広がらない。

彼は自分は彼女のように特にやりたいことがないから、やりたいことのある
彼女をいいなあと思ってみてくれているらしい。
うーん、ここの二人もなんかいいなあ。

結婚式は式に出る友人との関係によっておもしろかったりおもしろくなかったり
するけれど、今月の二つはどちらもほんとにいい式だった。
楽しかったなあ。

ちなみに今回の引き出物、こんなの初めて見た。
重いので缶詰じゃないかと思っていたら、あけてびっくり。
鯛の形“おめで糖”。普通のお砂糖が鯛のパックに入っていた。

いやいや、住所入りのタオルといい、おめで糖といい笑えました。



自家中毒・・・

2004-11-11 22:14:53 | ツレヅレ
どういうサイクルなのかわからないけど、
どういう生活してても必ずやってくる。

イライラ・ウツウツ・ダラダラ・・・
自己嫌悪に陥って、部屋も汚くなって、
現実から離れてどこかに行きたくなる。

生活全部にイライラしてもうどうにでもしてくれ!!
というような気分。




結婚式

2004-11-06 23:27:41 | ツレヅレ
先週友達の結婚式があった。
新郎新婦ともによく知る式は、なんとなく楽しい。

天気もよく、とてもいい式だった。

新郎が今後相手に希望する事はと聞かれ、照れもなく
「このままずっと一緒にいてほしい」
「この人と一緒にいたら、何でもできるし、どこにでも行ける」
と、堂々と言っていたのが印象的だった。
さすがアルゼンチン人、本場ラテン系!

やっぱりいいよな、ラテン系。





不条理なこと

2004-11-02 23:38:45 | ニホンゴ
最近、こんなことがあった。

ある学生の家族が、突然病気になってしまった。
でも、彼女はビザを申請中のため、発行が許可されて、
手続きを済まさない事には帰国することができない。

いてもたってもいられない彼女は入管に何度も問い合わせ、
ビザの発行を早くしてくれるようお願いした。
でも返事はいつも同じ。
「気持ちはわかるが、いかなる理由があってもそういうことはできない。
 ただ待ってもらうしかない。」

そう言われて待っていても、連絡の通知は来ない。
それなのに、周りの友達は次々と新たなビザを許可される。
出席率が悪く心配されていた人さえも。
出席率、成績、授業態度、何をとっても問題のない彼女に、
どうしてビザがおりないのか?

業を煮やした彼女が直接入管に出向いてみたところ、
どうやらある一点でひっかかっていたらしい。
ひっかかるといったところで、何もひっかかるところなど
ないのに。

問題がある人が素通りし、問題のない人がひっかかる。
この入管制度は一体どうなっているのだろう。

今回の件に限らず、まともに勉強をしようとしている人が
何らかの理由をつけられて入国ビザを発行してもらえず、
明らかに勉強する気がないような人のビザが許可される。

入管は何を見て判断するのだろう。

もしやアットランダムに選んだ人のみに厳しいチェックをして
いるのではないだろうか?
だとしたら、それは誰のためにもなっていない。

今年、出席率70%以下の学生は新たなビザの発行を許可されなかった
という。
出席率100%でも授業時間のみが寝る時間だという学生と、
多少出席率は悪くても必死に生活費と学費を稼いで熱心に勉強する学生と、
どちらが本来のあるべき目的で来日しているか。
それは数字では分からない部分だ。

対象とされる人や物から離れたところにいる人間が作った決まりは、
往々にして現場の実情に即さない。
もう少し、現場の人間を信用して耳を傾けてもらえないものかと思う。














『血と骨』

2004-11-01 21:35:35 | ツレヅレ
「血は母より、骨は父より受け継ぐ」という
一文にひかれて買ってみたのだけれど、一気に読んでしまった。

子供の頃、本当に好きだった本を読んでいる時、
本の話と現実のどちらが本当なのかわからなくなってしまう感覚を
覚えたことがあった。

今はもちろんそんなことはないけれど、おもしろい本は
登場人物が頭の中で生きてそのまま駆け巡る。
読み進むうちに「読んでいる」感覚がなくなってくる。

「何のために生きるのか」なんて考える余裕もなく、
「生きるために生きる」強さに圧倒されてしまった。

映画も見てみたいな。