三菱ＵＦＪ証券システム部の元部長代理、久保英明容疑者（４４）が、別の社員のＩＤなどを使って顧客情報を管理しているコンピューターに不正に接続し、およそ１４８万人分の名前や住所、年収などの顧客情報をＣＤ－Ｒにコピーして持ち出したとして、不正アクセス禁止法違反などの疑いで逮捕されたものです。顧客情報はおよそ５万人分が３２万円余りで名簿業者に売却されたあと、さらにマンション販売会社や先物取引業者など９６社に流出した可能性があるということです。久保元部長代理は営業戦略に基づく顧客データの作成などを担当していましたが、その後の調べに対し、「仕事が忙しくストレスからキャバクラなど飲食店に通うことが増えた。消費者金融からの借金がかさみ、返済に追われていた」と供述していることが警視庁への取材でわかりました。