きのう19日は、6月としては2004年以来の台風上陸。
台風4号が和歌山県南部に上陸後、
愛知県東部に再上陸し、東日本を駆け抜けていきました
台風進路の南側~東側では、最大瞬間風速が各地で30メートル以上を記録しました。
※20日未明にかけての最大瞬間風速…千葉38.1メートル、横浜35.6メートル(6月1位)、東京32.7メートル(6月2位)
そして強い南風は熱帯の空気を関東などに運んできました
きょう20日は、一気に真夏の暑さへ。。。
各地の予想最高気温は熊谷34度、前橋33度、東京31度など今年一番の暑さ予想
群馬県には今年初めて高温注意情報も発表されています。
各地の暑さ指数(WBGT値)も、各地で熱中症「厳重警戒」レベルに
とくに「暴風が吹き荒れた地域」と「暑さ指数の高い地域」が重なるのが注目です
熱中症予防情報ページ(←クリック)で、任意の地点を選んで頂くと、
ページ下には下記のような分布図も掲載されますので、ぜひご覧ください。
きょうは気温分布が西高東低。。。
強い日差しが照りつけた東海から西で暑くなりました
(気象庁ホームページより)
赤い表示が30度以上の真夏日のところ。
名古屋や徳島、鹿児島などで今年初めての真夏日、今年一番の暑さでした
きょうの真夏日地点は、今年もっとも多い、およそ40地点
この真夏日地点数、もしくは猛暑日(=35度以上)地点数は、
こちら気象庁ホームページですぐに確認ができます~
→http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/mdrr/tem_rct/index_mxtem.html
また人が感じる温度、体感温度は、気温だけでなく湿度なども大きく関係してきます。
WBGT という指標をご存知でしょうか
「Wet-Bulb Globe Temperature:湿球黒球温度」 の頭文字をとった言葉で、
スポーツ時や労働時の熱中症予防の温度指標=暑さ指数 となっています。
気象キャスターネットワークは、この暑さ指数、熱中症予防情報についてのホームページを開設、
きめ細かい地点ごとの情報提供 をはじめました
毎日情報を更新していますので、これから暑い夏に向けて、ぜひご活用ください
→ 「熱中症予防情報」 http://www.weathercaster.jp/heat_stroke/index.html
※ スマートフォン、携帯電話用QRコード
いよいよ6月、例年各地で雨の季節を迎えますが、
みなさん、5月はどんな天気だった印象をお持ちでしょうか
ゴールデンウイーク中に大雨や竜巻による大きな被害が出るなど
不安定な天気も目立ちましたが。。。
各地の降水量、じつはかなり対照的でした
(~30日までの速報値、気象庁ホームページより)
図をご覧になれば一目瞭然。。。
日本列島の東では平年を大きく上回る降水量、
逆に西では平年を大きく下回る降水量でした
各地の降水量は、
・水戸346.5ミリ…5月の最多記録(335.7ミリ、1965年)を更新
・大阪25ミリ…5月の最少記録(29.4ミリ、1940年)を更新
そして静岡県内では、同じ県内にも関わらず20倍近い差。。。
・天城山(伊豆半島)908ミリ…5月の最多記録(969ミリ、1998年)にせまる値
・佐久間(浜松市北部)50.5ミリ…5月の最少記録(89ミリ、1993年)を更新
と、少雨と多雨が隣り合わせとなりました
降水量が多かった地方は、5月2日~4日の記録的大雨が大きく影響していますが、
関東は雷雨の多さ(東京の雷日数6日)も多少加わっています
逆に降水量が少なかった大阪などは、
空気が乾燥して火事のニュースが目立ったようです
そしていよいよ6月。これからの雨量がさらに多くなる季節を、
「出水期」(=洪水が起こりやすい時期)と呼ぶこともあります
梅雨の集中豪雨や台風など、ますます大雨への備えが欠かせない季節に入ります