空色だより

 ~天気の解説、季節の話題などを随時更新します(NPO法人気象キャスターネットワーク)~

梅雨後半へ、九州で大雨続く

2012-06-25 13:20:33 | 天気

 

(6月15日~24日 気象衛星からの雲画像)

 

九州では15日(金)以降、断続的に梅雨の大雨が続いています

宮崎県内(えびの)では、24日までの10日間に925ミリの降水量を記録。。。

(平年同時期の2.6倍の雨量)

(気象庁ホームページより)

 

九州の雨は、いったん弱まっていますが、今週も梅雨前線が同じようなところに停滞。

 

北緯30度以北での停滞(=梅雨後半、西日本の大雨季節到来の目安)となり、

今週後半にかけて、九州などでは、ますます大雨による災害に警戒が必要です

 

 

 

 


台風直撃のち高温注意情報

2012-06-20 05:51:01 | 天気

 

きのう19日は、6月としては2004年以来の台風上陸。

台風4号が和歌山県南部に上陸後、

愛知県東部に再上陸し、東日本を駆け抜けていきました

 

台風進路の南側~東側では、最大瞬間風速が各地で30メートル以上を記録しました。

※20日未明にかけての最大瞬間風速…千葉38.1メートル、横浜35.6メートル(6月1位)、東京32.7メートル(6月2位)

 

そして強い南風は熱帯の空気を関東などに運んできました

きょう20日は、一気に真夏の暑さへ。。。

 

各地の予想最高気温は熊谷34度、前橋33度、東京31度など今年一番の暑さ予想

群馬県には今年初めて高温注意情報も発表されています。

 

各地の暑さ指数(WBGT値)も、各地で熱中症「厳重警戒」レベルに

とくに「暴風が吹き荒れた地域」と「暑さ指数の高い地域」が重なるのが注目です

 

熱中症予防情報ページ(←クリック)で、任意の地点を選んで頂くと、

ページ下には下記のような分布図も掲載されますので、ぜひご覧ください。

 

 


熱中症情報…最新の暑さ情報を入手しよう!

2012-06-06 17:32:04 | 天気

きょうは気温分布が西高東低。。。

強い日差しが照りつけた東海から西で暑くなりました

(気象庁ホームページより)

赤い表示が30度以上の真夏日のところ。

名古屋や徳島、鹿児島などで今年初めての真夏日、今年一番の暑さでした

 

きょうの真夏日地点は、今年もっとも多い、およそ40地点

この真夏日地点数、もしくは猛暑日(=35度以上)地点数は、

こちら気象庁ホームページですぐに確認ができます~

  →http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/mdrr/tem_rct/index_mxtem.html

 

 

また人が感じる温度、体感温度は、気温だけでなく湿度なども大きく関係してきます。

WBGT という指標をご存知でしょうか

「Wet-Bulb Globe Temperature:湿球黒球温度」 の頭文字をとった言葉で、

スポーツ時や労働時の熱中症予防の温度指標=暑さ指数 となっています

 

気象キャスターネットワークは、この暑さ指数、熱中症予防情報についてのホームページを開設、

きめ細かい地点ごとの情報提供 をはじめました

 

毎日情報を更新していますので、これから暑い夏に向けて、ぜひご活用ください

 

 → 「熱中症予防情報」 http://www.weathercaster.jp/heat_stroke/index.html

    ※ スマートフォン、携帯電話用QRコード

         

 

 

 

 


5月の記録…少雨と多雨が隣り合わせ

2012-06-01 01:38:52 | 天気

いよいよ6月、例年各地で雨の季節を迎えますが、

みなさん、5月はどんな天気だった印象をお持ちでしょうか

 

ゴールデンウイーク中に大雨や竜巻による大きな被害が出るなど

不安定な天気も目立ちましたが。。。

各地の降水量、じつはかなり対照的でした

 

(~30日までの速報値、気象庁ホームページより)

 

図をご覧になれば一目瞭然。。。

日本列島の東では平年を大きく上回る降水量、

逆に西では平年を大きく下回る降水量でした

 

各地の降水量は、

・水戸346.5ミリ…5月の最多記録(335.7ミリ、1965年)を更新

・大阪25ミリ…5月の最少記録(29.4ミリ、1940年)を更新

 

そして静岡県内では、同じ県内にも関わらず20倍近い差。。。

・天城山(伊豆半島)908ミリ…5月の最多記録(969ミリ、1998年)にせまる値

・佐久間(浜松市北部)50.5ミリ…5月の最少記録(89ミリ、1993年)を更新

と、少雨と多雨が隣り合わせとなりました

 

降水量が多かった地方は、5月2日~4日の記録的大雨が大きく影響していますが、

関東は雷雨の多さ(東京の雷日数6日)も多少加わっています

逆に降水量が少なかった大阪などは、

空気が乾燥して火事のニュースが目立ったようです

 

そしていよいよ6月。これからの雨量がさらに多くなる季節を、

「出水期」(=洪水が起こりやすい時期)と呼ぶこともあります

梅雨の集中豪雨や台風など、ますます大雨への備えが欠かせない季節に入ります