美方郡香美町「入船食堂」 【596】
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ズバリ、JR香住駅正面路地を30㍍程入った右手奥に見える鄙びた食堂です。
広域合併前の旧香住町(現在の香住区)の人口は約13,000人、その玄関口である駅前にしては殺伐としており、かつて海産物の土産物店が並び賑わっていた頃の面影は、微塵も見ることができません。
くたびれた外観にそぐわない新品の「かにうどん」の幟、何故かおやじは切なくなってきました。
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店内も当然、昭和の良き時代を懐かしむかのような雰囲気が漂い、厨房入口に配してある魚網が、漁港が近いことを再認識させてくれます。
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チョット暗い雰囲気に陥ってしまいましたが、中々どうして「中身」は頑張っていますよ!
大衆食堂でありながら「地元産」に拘った魚介メニューが並び(もちろん普通の丼物や定食もあります)その中でもユニークなのは「当店のみの味」であるカニメニューの数々、当然おやじのオーダーもコレ!
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「かにめし ¥750」
薄味の醤油で味付けされた「カニの身」がのった素朴な丼。
ご飯に混ぜながら食べ進むが、紅ズワイの身はチョットパサパサで飽きてくる。 三杯酢で〆るとか一工夫が欲しいな。 お値段ももう少し抑えて欲しいね。
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「白海老造り(単品) ¥750」
所謂鳥取で言うところの「モサエビ」であり、さすが漁場が近いだけあってモッチリして新鮮そのもの。 やっぱり価格をもう少し、、だね。
(日本海沿岸各地で、これだけ名称が変わる魚介は珍しいですね)
それでもこうした雰囲気の中に暫し身を置いてみるのも悪くなく、漁港特有の狭い路地が続く街を散策し「オアシス」ならぬ予期せぬ「隠れ家」を発見したときの歓喜とあわせ、なんともいえない気分にさせてくれた不思議な場所(食堂)です。
*まさか地元の方しか訪れていないと思っていましたら、ひさごんさん&よこりんさんは既に訪ねられていました(しかもオーダーが同じものでした) 降参です!