京都市東山区 「智積院(ちしゃくいん)」 (古都探訪 ㉑)

幼くして亡くなった、天下人「豊臣秀吉」の長男・鶴松を弔って創建された祥雲禅寺が前身とされる、真言宗智山派の総本山。

金堂に続く参道は、眩いばかりの新緑に覆われていました。

1975年再建の鉄筋コンクリート造で、ご本尊は金剛界大日如来、地下に胎蔵界大日如来を座する。
以前の金堂は、明治15年(1882)に火災により焼失。


しっとりとしたこの場に暫し身を置くと、心が浄化されたような気分になります。


1995年再建(木造)の講堂。
講堂は、灌頂道場や各種研修の道場として使用され、興教大師850年御遠忌記念事業として計画し、再建されたもの。


もと祥雲寺ゆかりの建物自体は、天和2年(1682)7月に焼失。
その後1684年に再建されたが、この建物も昭和22年におしくも焼失した。

名勝庭園。
「利休好みの庭」と伝えられるこの庭園は、豊臣秀吉が建立した祥雲禅寺時代に原形が造られた。


中国の盧山をかたどって、土地の高低差を利用して築山を造り、その前面に池を掘り、三味線のバチ形をした刈込を施すなど、変化に富み面白い。
特にこのツツジの咲くこれからの季節は、一段と華やぎ、多くの観光客で賑う。
photo by OLYMPUS OM-D EM-5Ⅱ