京都市伏見区 「醍醐寺」 (古都探訪 ⑰)

874年(貞観16年)、空海の孫弟子となる聖宝が創建し、その後醍醐山全てを境内とする、広大な寺院に発展した。

西大門(仁王門)
1605年、豊臣秀頼により再建。 門を守る2体の仁王像は、平安後期の造立と伝わる。



仁王門を潜り、緑のトンネルを金堂へと進みます。

金堂(国宝)
醍醐天皇の御願により926年に創建。 この金堂が、醍醐寺の中心のお堂であり、安置されている薬師如来坐像が本尊にあたる。

観音堂
1930年建立。 現在は消失した上醍醐の准胝堂の西国札所が仮に移され、観音堂と改称された。

不動堂
堂内には不動明王を中心に、5体の明王を安置する。 護摩道場の場としても使われる。

五重塔(国宝)
951年建立。 京都府下最古の木造建築として知られ、醍醐天皇の月命日(29日)には、塔内部を拝観できる。

弁天堂
1930年に林泉の北東岸に建立されたお堂。 秋の紅葉の名所。

三宝院の唐門(国宝)
唐門に輝く、皇室の菊紋と豊臣家の五七桐紋。 醍醐寺が時の権力者、豊臣秀吉と深い関わりがあったことを今に示す。
応仁の乱などの戦乱で一時期寺は荒廃し、五重塔のみが残されたが、豊臣秀吉による「醍醐の花見」をきっかけに復活し、今にその姿をつたえる醍醐寺。 正に此処は四季を通じて立ち寄りたい、古都の名所でした。
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