私は、春の里山に2種類の山菜を採りに入ります。
一つはコシアブラ。
小葉が5枚の、専門的に言うと掌状複葉(しょうじょうふくよう)を持つ樹木です。 掌状複葉とは、簡単に言うと、手の平をパット!開いた状態の葉のことを言います。 名の由来は樹木から、金漆(こんぜつ)と呼ばれる塗料油を採った事から付いています。
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2つ目はタカノツメ。
冬芽がタカノツメのように見えることからついたこの樹は、コシアブラの親戚にあたります。 こちらは小葉が3枚で葉には光沢があります。(コシアブラは全体が短い毛で覆われています。)
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どちらも、ウコギ科の植物で、特徴として独特の香味があり、山菜になる種類が多い事でも知られています。
皆さんが良く知っている、山菜の王様タラノメも同科の植物です。 タラノメは乱獲がたたり、その個体数が激減しています。 若葉台でも同様で、山菜採りのマナーである、一本の樹の芽の半分は、残すという決まりを、守ってほしい物です。
私は、小さなレジ袋を一つ持ち、里山の春の恵みを少しだけおすそ分けしてもらいます。
今日は、手打ちそばと一緒に、てんぷらにして春の香りを楽しむことにします。