11月１５日奥さんのお父さんが川崎マイスターという素晴らしい、そしてとても貴重な賞を受賞しました。
奥さんの実家は僕たち家族の住んでる家から1.5KM位離れた同じ町内でヘラ絞りという金属加工で会社を営んでます。
マイスターとは、確かドイツ語？で名人という意味です。
ものづくりで頑張って行きたいと思ってるご主人様にはとても刺激的でいつかは追いつきたい目標です。
１６日の新聞にはあちこちにお父さんが出てて鼻高々です。
僕たちの様な自営業で工場を営んでると、会社員と違って課長が部長になったりする会社内での評価も無いです。
お客さんに「いつも悪いね～」とか社交辞令で感謝されますが表彰されません。
だけどお父さんは川崎市にヘラ絞りの名人と評価されました。
凄いな。
ご主人様も頑張ってよ。
水曜日。
二日酔いのご主人様は今日も飲み会です。
今日は地元の川崎市高津区で商売する人たちが集まる「高津交友会」の集まりです。
奥さんのお兄さんも一緒なので心強いです。
町工場って1つじゃ弱いよな～っていつも思ってるご主人様。
思ったことを話してみようと意気込んでます。
お客さんから注文が入ったら仕事してたら、忙しかったり暇だったり・・・・
当然ずっと暇なら辞める事に・・・
ずっと忙しかったらご主人様のお父さんみたいに早死にします。
いつも安くやってと言われて・・・
いつも納期が無くて・・・・
みんな楽しいの？
よくこんな事言ってる製造業の会社があります。
「顧客の満足のために・・・・」
お前らボランティアか？
学校卒業して工場で働きたい人って何人いるのかな？
ほとんど居ません。
だって魅力ないじゃん。
だけどご主人様は工場も仕事も大好き
もの作りって素晴らしいんだよ！
ご主人様はこんな風に思ってます。
色んな会社が団結して一つの物が作れたらな～地域のブランドみたいな・・・・
小さな会社が集まって大きな会社を作ったら仕事だって安定するじゃん。
そんな話をしてみたら「いや～熱いね」って言われました。
普通なんだけどね・・・・
だって子供の頃のあの活気のある日本が楽しいでしょ？
僕のご主人様はタップ屋といわれてる事は前にも話したけど今日は誰にでもできるタップ講座やります！
工場にあった角材にタップ（めねじ切り）してみましょう！
こんな角材があったとします。
僕的には食べ物以外は興味ないですが・・・
僕と比べたらこれ位の大きさです。
バイスに挟んでおきましょう。だって楽だもん
普通は、けがき針で好きな位置を決めます。
ポンチを打つのが基本。でもご主人様は座標で計算してどんどん穴をあけちゃいます。
まあ、それだけが取り柄ですから・・・
ドリルで穴をあけます。当たり前だけど、希望のネジの深さより穴を深くしておかないと後で困るよ
ねじの下穴径って知ってる？？
例えばM4のタップを切りたかったら、M4はピッチ0.7なので4-0.7＝3.3⇒φ3.3が大体の下穴径となります。
よく使われるネジとピッチを教えてあげる。
興味ない人の方が多いだろうけど・・・
M2-P0.4 M3-P0.5 M4-P0.7 M5-P0.8 M6-P1もういいですって聞こえてきそうなネタだね。
ご主人様は超ネジオタクなので見ただけで寸法が分かっちゃうんだよ。
まあ、勉強は出来ませんが・・・
さっきの角材に穴あけてます。
タップは真っ直ぐに立てましょう！僕はマスコット的なので作業はサービスに含まれません。
簡単でしょ？
ご主人様はこの作業を機械を使って数秒でやってしまうんだよ。
これだけじゃお金持ちになれなそうだね・・・・
頑張れ町工場！
火曜日ご主人様は、高津交友会っていう地元川崎市高津区近郊の中小企業の皆が集まる会に行ってきました。
あんまりよく知らない人達とお話ししなきゃいけないので緊張するよね？
だけどご主人様には強い味方！
同じ町でヘラ絞りっていう高い技術が必要な金属加工業を営んでいる、奥様のお兄さんと一緒だよ！
ホントに頼りになるよ！
工場にみんなを残して出るのは心配だよってご主人様は言ってました。
僕もご主人様と一緒に居ないとすごく寂しいんだ！
今回からKSPっていうホテルとか企業とかレストランとかが色々入った川崎市の施設で行うこととなり・・・
施設内で迷子になったご主人様は微妙に遅刻したので一番後ろの席に座りました。
お兄さんの頭だけが遠くに見えてました。さみしいよ・・・
プレゼンっていう時間帯です。
「弊社ではこんな事やってます」みたいな・・・・
「こんな技術もってます」的な・・・・
ご主人様はだんだん眠くなり・・・・
得意の居眠りしてました
長かったプレゼンもようやく終わり、ここからが楽しい時間！！
第二部です。
１０００円の会費の元とるぞ！って言って食べて飲んで・・・
お兄さんは少しは遠慮しろよ・・みたいな顔してましたが・・・・
日本酒まで飲み始めたご主人様・・・・
もう止まりません。
周りの人に熱く仕事について語り始めました。
「日本のものづくりはこのままじゃダメですよ」みたいな・・・・
「どうして仕事無いか分かります？？それは海外に出すからです」とか・・・・
みんなに無視されてると思ったら・・・
それが意外と色んな人に聞かれてて・・・・
交友会の事務局長とかいうオジ様に２次会も誘われ・・・
ちょうど迎えに来てくれた奥様も一緒になって１階のレストランですっかりご馳走になりました。
そこでもご主人様はしゃべりまくって・・・
小学校２年で習う「スイミー」っていう話知ってますか？・・・なんて言い始めて
小さな魚でも連携すれば強いんですよ・・・だって！
何故かそんなつまらない話を聞いていた役場の人が「青年部立ち上げましょう！！」って事になり・・・
ご主人様とお兄さんを含めた若手数人はそのメンバーに加わりました。
大役だね！大丈夫なの？？
ご主人様は隣の大田区に負けないような、いや大田区も含めた町工場ブランド確立するんだって。
そうだね！
ものづくりが活性化すれば日本のGDP（国民総生産）も上がって景気も良くなるしね！
がんばってよ！
←ご主人様の奥様はいつも言います。
「ホントに工場だと人格変わるよね」
ご主人様は意味の分からない例えを出して言い返します。
「プロ野球選手だってバッターボックスでへらへらしてないだろ？」
←僕の工場はこんな品物を支給されそこに穴をあけたりネジを切るタップ加工をしています。
もともとの支給品は同じ物でも加工方法が違ったり、仕様が違う注文が入ったりする事があります。
いつも話を聞いている様で聞いていない従業員のA君は形は一緒でも仕様の違う品物を混ぜてしまった様です。
ご主人様は言いました「別置きにして管理してねって‘言ったよね？？‘」
同じような単純な間違いを何度かしたA君はお説教された後に反省文と対策書を書かされました。
僕的には「見猿、言わ猿、聞か猿です」（犬ですが・・・）
皿ビスの入る穴を加工する「皿モミ」を担当していたKさん
刃物が切れなくなってきた時に寸法が小さくならない様に注意しながら作業してねって言われてました。
でも気付かないで決められた寸法より小さな物を沢山加工してしまいました。
注意を受けるとイジけてしまうKさんにはご主人様はこう言いました。
「あららら～やっちゃった？‘言ったよね？？‘」
見猿、言わ猿、聞か猿（まあ犬ですが・・・）
休み時間には落ち込まない様に僕がみんなを癒してあげるんだ！
ご主人様とガソリンスタンドに行って来たよ。
１リットルあたり3.8キロしか走ってない・・・
どのくらい早いんだろう？って試して思い切りアクセル踏んだよな？？
発電機沢山回したよね？？
アメ車乗りのお友達、この車上手く走ればリッター8キロって「言ったよね？？
」
僕のおやつ減らさないでよ
