今は昔、私が小学生の頃です。男たちが集まるとみんなで歌いました。「ここはお国を何百里、離れて遠き満州の、赤い夕陽に照らされて、友は野末の石の下ーーー」延々と続きます。こうなると泥棒の出番、皆宴会に夢中で歌っており、住居侵入を警戒する人はいません。泥棒は容易に侵入できます。コロナで家にいる時間が増えると、いろいろ思い出すものです。近くの手賀沼を見下ろす船戸の森に、彼岸花が咲き始めました。彼岸花は、好きな花、単色で強烈、かつ明るい色の花が好きなのです。