手賀沼日記

夜間外出禁止令、戒厳令、非常事態宣言―貿易講座219回

先日スリランカで、死者多数の大規模テロが発生した。犠牲になられた方々はお気の毒である。まことに腹立たしいが、このような事件は貿易にも大きく関係する。カントリーリスクである。

内地にいてはピンとこない点もあるが、事件の場所に駐在勤務していると、個人的な生活にも深刻な影響を及ぼす。今は昔、田中角栄首相がインドネシアを訪れたとき、一部で暴動らしき事件が起こり、インドネシア政府により夜間外出禁止令が布かれた。我々駐在員はじっと目立たぬように自宅待機をしたものだ。この時は貿易取引については特に影響はなかった。

夜間外出禁止令Curfewは、夜間の外出を禁止するもの。戒厳令Martial lawは行政権や司法権の全部または一部を軍に移管するもの。似たものに非常事態宣言State of emergencyがあるが、緊急事態のため政府が特別法を発令することと理解されている。詳細についてはそれぞれお調べ願いたい。

このような事態はビジネスに大きな影響を及ぼす。経済活動の停滞は当然だが、外国送金の禁止、為替取引の停止など。いずれにせよ、カントリーリスクが予想される国とは取引を抑えるなどの工夫が望ましい。言うは易く、実行は難しい問題である。


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