ここ10年ほど、貿易や海外投資の実務を人に教えていますが、一般に世間で言われるように、何事も基本が大切ということに思い至ります。とりあえず貿易を取り上げれば、次の通り。
(1) 貿易は国内取引の延長である。基本は国内取引と同じ
(2) 方針の明確化―貿易でどのようなメリットがあるか、貿易が本当に必要か
1) 輸出によるメリット
大量生産によるコストダウン、
販売増による利益の増加、
より大きなマーケットからより多くの情報、
輸出する事に対する第三者の評価、
新市場、新商品、新技術の獲得、その他
2)輸入によるメリット
コスト削減による利益の極大化、
外国から日本にないものを安く買える、
新規サプライヤー開拓による売り上げ/利益の増加、
より多いマ−ケット情報、
新市場、新商品、新技術などの開拓、その他
各種相談案件ではこの点をはっきりさせないで輸出或いは輸入を始め、問題となった場合が多い。もっとも深刻な問題は決済に関するトラブルである。最近の流行だから、同業他社がやっているからだけではこころもとない。輸入の場合は決済に伴うトラブルは比較的に少ないが、契約(書)不備による売手との諒解違いによる問題が多い。
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