鈴木も佐々木もトラックでのタイムや実績もさることながら、この都大路ではそれぞれの“駅伝力”の高さを感じさせるレース運びを見せた。他チームからマークされる中で、最初から最後まで一度も先頭を譲らず圧倒した鈴木の走りはもちろん、連覇を狙うチームにあって、ライバルに大きく先行される展開でもしっかりと先頭を捉えてみせた佐々木の猛追も特筆すべきものだった。そんなWエースが来春に入学するのだから、期待は高まるばかりだ。
「他大学も一番来てほしいと思っていた世代ナンバーワン、ナンバーツーが来てくれるのですから、彼らの力をしっかり伸ばして近い将来、黄金期を迎えたい」
花田監督はそんな未来を思い描く。
それを実現するためにも、まずは目の前に迫った箱根駅伝に全力を注がなければならない。
「彼らが入った時に優勝を目指せる布陣ができると思うので、そういう意味では今回の箱根駅伝で、その布石を打っておきたい。チーム目標は総合3位以内を掲げています。過去2回はチームの力はほぼ出せましたが、ベストメンバーでは臨めなかった。今回は、ベストメンバーを組んだなかで、ベストのチーム力を発揮し、どのぐらいまで行けるかを見てみたいと思います」
その先に、明るい未来が開かれる。
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