15年ぶり箱根駅伝優勝狙う早大に強力ルーキー2人入学 鈴木琉胤「ワクワク」佐々木哲「一緒に成長したい」
今年の第101回箱根駅伝(1月2、3日)で往路3位、総合4位だった早大に新エース候補の強力なルーキー2人が加わった。昨年12月の全国高校駅伝で1区区間賞に輝き、5000メートル高校歴代2位の記録を持つ鈴木琉胤(るい)、同3区区間賞で3000メートル障害高校歴代2位の佐々木哲だ。実績&潜在能力抜群の頼もしい新戦力は大学駅伝への思いも強く、1年目からメンバー入りを見据えている。学生3大駅伝3冠を達成した、2011年以来15年ぶりの箱根路制覇に向けて、早大の起爆剤となる。
大きな期待を背負って入学した新入生2人には、自信と覚悟がにじんでいた。伝統のえんじ色のジャージーに袖を通し、鈴木は「ここから始まるんだなって、ワクワクした気持ち」と目を輝かせ、佐々木は「新たなステージで、心機一転」とさわやかに笑った。高校時代はライバルだったが、大学では同じ目標と志を持つ仲間となった。早大は歴代最多14度目の箱根駅伝制覇を目標に掲げており、佐々木は「切磋琢磨(せっさたくま)して、一緒に成長したい」と言葉に力を込めた。
昨年12月の全国高校駅伝は鈴木が1区で日本人最高タイムの区間賞で、佐々木が3区区間賞。トラックレースでも結果を残す2人だが、ロードでの適性も高い。今年の箱根で総合4位だった早大は出場メンバー6人が残り、強力なルーキー2人を加えた今季は早くも優勝候補に推されている。3月の入寮から間もないが「『箱根駅伝優勝』と主将、副主将が口にする場面を何度も見た」と先輩たちの思いを感じ取った鈴木。「自分が少しでも力になりたい」と使命感は日に日に増している。
あいさつ代わりの好記録が期待を増幅させた。鈴木は入学直前の3月にオーストラリアの競技会5000メートルで、U20日本歴代3位となる13分25秒59をマーク。「思った以上に余裕を持ってそのタイムが出せた」と充実の表情。佐々木も12日の金栗記念(熊本)で本職の3000メートル障害に挑み、U20日本歴代2位の8分29秒05で2位。日本トップの実業団選手より先着し、早くも存在感を放っている。
世界の舞台も目指す。4年時の28年はロサンゼルス五輪イヤー。鈴木は「大学4年間で5000メートルは12分台、1万メートルは26分台を出したい。ロス五輪には出るだけじゃなくて戦いたい」と日本記録を超える目標を設定。佐々木も「ロス五輪に出場したいですし、ロードでもチームにも貢献できる選手になりたい」とうなずいた。強力なルーキー2人が両輪となり、早大を新黄金期へと導く。
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