残席表示も理に適っている

2016-02-24 08:38:45 | .etc
広告では読み手に希少性を伝えることが大切です。ネット通販では、リアルタイムでの在庫数量が表示できるため「残り○個です」という表示をよく目にします。

お客様は残数の減少とともに商品を手に入れる機会が減少することを感じます。刻一刻と選択する自由がない状況に近づくのを嫌い、商品を早く入手したくなるのです。このような心の動きを「心理的リアクタンス」といいます。

リアクタンスとは「抵抗」という意味。行動や選択を自分で決めたいという人間本来の欲求が犯されると思うと無意識に抵抗しようとする心理です。放っておけば残数0になるという思いが、申し込みという抵抗を喚起するということです。

さらに希少性の魅力を高めるには「残り○個」ではなく「販売総数○個、残り○個」と表示します。最初はたくさんあったものがだんだんと減っていった場合のほうが、最初から少なかった場合より高い希少性を感じるからです。

セミナの申し込み状況を伝えるときの「残席」表示も、参加を迷っている人に希少性を伝え、心理的なリアクタンスを喚起する働きがあります。そうした意味で、残席表示も理に適っているといえる。