水(ミネラルウォーター)について考える

人間の生活で欠かすことのできない水・ミネラルウォーターについて。

国産の水はカルシウムが少ない

2013-06-29 10:32:55 | 日記
カルシウムが重要なのは誰もが知っていることだと思います。しかし、旧厚生省が行っていた国民栄養調査では、必要と定められた所要量に唯一達していない成分がカルシウムでした。
これには理由があります。日本は火山列島であり土壌にはもともとカルシウムが少ないため、野菜はもちろん、草を食べて育っている牛からとれる牛乳にも肉にも、ヨーロッパなどに比べればカルシウムの含有量が格段に少なくなっているからです。
そして水も同様です。日本の水には、カルシウムやマグネシウムといった硬度成分のミネラル分が少ないのが特徴です。軟水が多いのはこのためです。
このような水は、口当たりがまろやかで飲みやすいものです。一方、カルシウムやマグネシウムの多い硬水は渋みや苦みが感じられ、あまりおいしくありません。ヨーロッパやアメリカの一部地域にみられるミネラルたっぷりの硬水と比べるとよくわかりますが、日本の水でいれたお茶はとてもおいしいものです。
硬水でお茶を入れても、お茶の成分がなかなか抽出されず、あまりおいしくないのです。ところで、このミネラル成分というものは、ごくごく微量ながら人間の体内でさまざまな微妙な調整役を行っていることがわかってきました。
特に現代人のように、食事が自然のものから離れている場合には、ミネラルバランスも自然からかけはなれてしまうことが多いと言われています。
体が必要とするミネラル成分は非常に微量ですから、ミネラル同士のバランスが重要視されます。たとえば、カルシウムとマグネシウムのバランス、ナトリウムとカリウムのバランスなどがかけはなれてしまうと、相対的にどちらかが欠乏したような状態となります。
また現代の偏った食生活によって、必要なミネラルが大量に消費されてしまうことがあり、これがミネラルバランスの乱れにつながることも少なくありません。もはや現代の食品や水に、多様な鉱物元素を含んだ自然のミネラルバランスを求めることは無理ですし、そのような純粋な自然物を口にすることも難しくなってきています。そこに現代人の健康を維持する難しさもひそんでいると考えられます。

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