水(ミネラルウォーター)について考える

人間の生活で欠かすことのできない水・ミネラルウォーターについて。

子どもはなぜ、小さいのか

2019-03-04 19:09:41 |  ほ乳類の哺乳

それにしても、なぜほ乳類は子ども(新生児)を哺乳によって育てることにしたのでしょうか?なぜ、爬虫類のように、「膵化後は世話をしない」というスタイルを選ばなかったのでしょうか?

 

この間題について、さまざまな面から思考実験してみましょう。

 

まず、生まれてくる子どものサイズの問題、つまり、なぜほ乳類の子どもは小さいのか、という問題です。

理論的に考えれば、確実に子どもを残すには、親と同じサイズで十分な運動機能を持つ状態の新生児を出産したほうがいいのです。これなら、誕生した直後から子どもは自力で生活でき、出生後に死亡する率は最低となります。もちろん、それが不可能な理由は誰でも考えられます。

出産直前の母体の体重が倍になってしまっては、母体は動けなくなり、捕食動物の恰好のエサになるからです。さらに、その体重を支えるための四肢の骨強度も倍にしないといけないし、腹部の皮膚の強度も増す必要も出てくるのです。

 

同様に、卵生の動物でも、親と同サイズの卵は作れません卵の重量(=体積)は長さの3乗に比例して増大するため、卵の直径が2倍になると重量は8倍になり、卵の殻をそれに耐える厚さにしないと卵は自重で潰れてしまうのです。

 

しかも、殻を厚くすると、こんどは卵のなかの子どもが殻を破って出られなくなってしまいます。現生陸生動物で、ダチョウより大きな卵を産む動物がいないのはそのためでしょう。このようなわけで、卵生にしろ胎生にしろ、「親より小さな子どもを産む」しか選択の余地はないのです。

あとは、子どもの生存率と子どもを作るのに要するエネルギー量を天秤にかけ、生まれてくる子どものサイズと子どもの数の最適値を決めればいいのです。

だがそれでも、なぜほ乳類は母乳で新生児を育てるのか、という謎は解決できないのです。小さく生んだからといって、母乳を与えなければいけないという理由にはならないからです。

水イコール命