縁を切るなんて、よほどのことがあったのだろうと思います。
しかし、今回のこの問題は、親子の問題ではなく30才過ぎの契約者とその連帯保証人の話です。
まぁ、被告父上殿は払うつもりはないと言いたいのでしょうが、まずは被告滞納娘を 「合法的 」 に追い出さなければなりません。
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滞納娘は、一日おきに夕方からお勤めに出かけます。
このころは白い高級セダン車のお迎えが来なくなりました。
出勤時間も前より遅くなりました。
駅までスマホをいじりながら、電話をしたりして歩いていきます。
通信料金は支払っているようです。
被告滞納娘は私の顔を知らないので、すれ違ってもわかりません。
ある日、私が駅から自宅に向かっていると、ご出勤の滞納娘がスマホを見ながら駅へと歩いてきます。
私は後をつけてみることにしました。
地下鉄で新橋に着くとクラブのボーイのような恰好をした男とすれ違いざまに挨拶しながら、美容室に入りました。
美容室を出てくると近くのシティホテルの入口に入りました。
ホテルの1階はロビーという感じではなく、小さなお店やカフェが入っていて入口は待ち合わせらしき人が何人かいます。
滞納娘も誰かを待っているご様子です。
しばらくすると男性が近づき、親しそうに大きな声で笑いながら歩いていきます。
「もしかして同伴かよ」
二人はバーのようなお店がたくさん入っているビルのエレベーターに乗り込みました。
住所は銀座8丁目です。
ここにお勤めなのかなと看板を見ているとエレベーターから二人が出てきました。
えっ!?
私、咄嗟に背を向けてしまいました。店の名前などのメモを取っていたところでした。
と、振り向くと・・・えーっいません! どっちを見てもいません。
見失いました。
私、夜の都会は苦手です。