奈良旅行の続きのお話です。
画像は、元旦の朝食のひと品、お雑煮です。
奈良のお雑煮は、お餅にきなこを付けて食べるのだそうです。おつゆからお餅をあげまして(お箸で取り出して)、右側のきなこを付けて食べるのだとスタッフさんが教えてくれました。
私、初めて知りまして、驚きました。そして私は初めてものが大好きですから、わくわくいそいそといただきました。きなこはほんのりと甘いです。でも安倍川餅のようには甘くありません。たとえば、ほうれん草のごま和え。あれよりもさらにほんのりした甘さでした。
おつゆは白味噌。京都の白味噌のお雑煮はとろりという印象がありましたが、こちらはあっさり目の白味噌おつゆに感じました。お餅は角餅で焼きスタイル。
具材には、定番のお野菜のほか、お豆腐が入っていまして、これもびっくり。珍しいと思いました。私は珍しいものも大好きなのです。大変おいしくいただきました。
次は、2日のお雑煮です。
2日目のお雑煮はおすましベース。元旦と2日、別スタイルにするのがご当地流なのか、このホテルのお流儀なのかはわかりませんでしたが、お雑煮のベースは、おすましならおすまし、味噌なら味噌ときっぱりと別れているものと思い込んでいた私には大変新鮮でした。
おつゆベースは変わっても、きなこスタイルは同じです。こちらもおつゆからお餅をあげて、きなこに付けていただきます。こちらも大変おいしゅうございました。
現在では、「旅」も「食」も、たくさんの情報と体験の機会に恵まれていますが、お雑煮は通常お正月にしか食べられませんから、こんなすてきな食体験に出会え、大いに感激した年の始めとなりました。