芦ノ湖の実釣を前に、5号機の作成に取りかかった。
コンセプトは、大スプールと高速巻き上げが可能な電動リール。
簡単に言えば、2号機の改良版と言うことだ。
2号機は、ウォームギアを使ったため、巻き上げスピードが遅かった。
そのため、マイナーチェンジとして、エンジンを積み替えて、さらに電圧を6Vに引き上げた。
5号機は、初号機でもおなじみのタミヤ製「シングルギアボックス(4速タイプ)」を使うことにする。
モーターは、付属のFA-130RAではなくタミヤ製「ウルトラダッシュ」を搭載する。
FA-130RAだとパワー不足を感じるのが理由だ。
まずは、スプールの作成から取りかかった。
スプールの元は100均の巻尺。サイズ、値段が手頃だったため、これを加工する事にする。
巻尺のプラカバーが割れないよう丁寧に分解した後は、巻尺の芯を取り出す。
ギア軸の六角形シャフトへの取り付け及びセンター出しのために、デジタルDVDテープの芯の周囲を切り取って、巻尺の芯の内側にはめ込む。
これに動力を伝えるためのM3ビスを写真のように取り付けて、巻尺カバーをはめ込み、スプールを完成させる。
スプールにモーターの動力をどう伝えるか。また、ロックからフリーにどうやって切り替えるか。
ここが作り手の個性の出るところであり、工夫のしどころでもある。
今回は、磁石を使う事にする。
スプールのロックとフリーは、磁石に「付ける」、「離す」で切り替える。
磁石は、ホームセンターで手に入れた。
この磁石、ドーナッツ形なので取り付けに加工は不要、真ん中にM3ビスを通してクランクシャフトに取り付ける。
今回、リールのケースはLEGO(レゴ)を使って組み上げることにする。
言ってみれば、タミヤとレゴの勝手コラボだ。
あーでもない、こーでもないとやりなが、コアのギヤボックス、オートストッパー、電池ボックス、竿受けの位置を決めながら、レゴを解体しては組み立ててを繰り返す。
やってみて分かったのは、見た目まんまレゴのような仕上がりを求めると躯体の最上部を除くと縦方向にビスを打つことができない。
ビスを打つとネジの頭分だけ高さが変わるのでブロックの連結が出来なくなる。
結果、
・最下段のベースの上に竿受けとなる鉛筆カバーをマウント(黒ブロック)
・下から2段目には電池ボックス及びオートストッパーを「水平方向」に装着(青ブロック)
・下から3段目は電池ボックスの単なるクリアランスとして底上げ(赤ブロック)
・最上部にギヤボックスを装着(グレーの6×8の板)
することにした。
そして、電池ボックスの蓋となる最上部を除いて、セメダインでブロックひとつひとつを接着して完成だ。
下糸に0.6号ナイロンを50m巻いた後、0.2号PEを20m巻く。
竿は、アクリル三角棒を削ってガイドを取り付ける。
アクリル竿を削るのは久しぶりで、2本ほど制作中に折れたが、3本目でようやく成功した。
アクリルって、こんなに折れやすかったっけ。