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テン泊奥白根山 1日目

2017年09月26日 | 登山
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 遅い夏休みをくっつけて、9月24日〜25日にかけて、戦場ヶ原と奥白根山周回コースを歩く計画を立てた。

 【1日目】湯元キャンプ場~戦場ヶ原~湯元キャンプ場(泊)

 【2日目】湯元キャンプ場~天狗平~前白根山~五色沼避難小屋~奥白根山~弥陀ヶ池~五色山~国境平~湯元キャンプ場

 浅草駅10:29発のきりふり281号が乗車率3割程度と少ないのは、紅葉シーズン前だからだろう。きりふり号は、レトロな雰囲気たっぷり(特にトイレ)で、若い人にはウケが悪いんだろうな、と乗客の少なさについて余計な妄想が広がる。

 東武日光駅に到着したのは、12:34頃。ランチをどうしようかなと駅の売店を覗くも、駅弁ばかり。湯元温泉行きのバスが発車する12:50まで時間があるので、少し歩いたところのコンビニへ寄って、おにぎりを買ってバスに乗り込む。

 浅草駅から湯元温泉までの移動にあたって、浅草駅で「まるごと日光東武フリーパス」と特急券を購入した。

 「まるごと日光東武フリーパス」は、浅草駅=湯元温泉の区間の電車とバスの乗車賃が含まれていて、区間内は、乗り降りが自由にできる。

 途中下車する予定はないが、正規料金だと往復8,800円必要になるところを7,200円(たぶん)で行けるので、使わない手はないと思う。

 バスに揺られること1時間半、14:15頃に湯元温泉に到着する。

 テン泊する「湯元キャンプ場」の受付を済ませに、「日光湯元ビジターセンター」を訪問する。

 テン泊料は、1人1千円。炊事棟があり、水は使い放題だけど、トイレは場外の公衆トイレを使うこと、ゴミは全て持ち帰ること等を受付のお姉さんから説明を受け、連絡先情報を名簿に記載する。

 テン場は、ビジターセンターから徒歩10分位の距離にある。お姉さんのアドバイス通り、どう見ても私有地であるレストハウス横をショートカットして抜けると、目の前にだだっ広い牧草地が広がっている。

 テント、タープ、ツエルト、フロアレス、何を何処に張ってもOKというくらいに広い。そこは、さすがスキー場という感じ。

 先客は5組程度で、皆さん、炊事棟の近くに陣地を確保している。こちらは朝立ちするので、少し遠慮気味に炊事棟から離れた一本松の下にツエルトを設営する。

 地面は、10cm程度の草地でその下は砂利混じりの土なので、ペグがよく刺さる。

 ツエルト設営が終わったのが15:10頃。する事がないので、周辺散策へ出かける。

 <炊事棟>

 屋根付き、壁なしの吹きっさらしだが、水道、亀の子たわし、炭火台(たぶん)がセットされていて、設備はキレイ。夕暮れ時から開け方まで電灯が点灯するため、テント内で調理しなくても良いのは助かる。床がコンクリートなので、イスさえ持ち込めば、最高の宴会スペースになるのだろうけど、そこは大人のお作法を考える必要アリかも。

 <湯ノ湖>

 戦場ヶ原への往復で、反時計回りに1周することに。地面は土で、水たまり周辺は少しぬかるんでいた。湯ノ湖周回コースは、距離2.1kmで標準CTは70分。宿に泊まった翌朝に「少し走ってくる」コースには最適だろう。木々の合間から男体山の頂が見える。湯元キャンプ場から湯滝までは反時計回りが近いかも。帰路は夕暮れ時だったため、兎島には寄らなかったが、遠目にはジャングルの雰囲気。歩いていると湯滝付近は硫黄の匂いがプンプンする。そこはさすが湯元温泉という感じ。湖には、ボート釣りをするアングラーもいて、皆さん、思い思いに週末を楽しんでいた。

 <湯滝>

 湯ノ湖にかかる橋の上から滝の上部を垣間見れるが、落水の雰囲気はゼロ。なので、滝見台まで降りて滝全景を見た時には、舐め滝の巨大バージョンというのか、そのスケールと水量にマジ驚いた。滝の下部までは登山道(未舗装路)を歩いて降りられる。滝の下部には、滝見台、休憩処、「ヤマザキYショップ」がある。建物横の鹿よけゲートをくぐれば、湯川、戦場ヶ原方面へ抜ける散策路が続く。

 <湯川・戦場ヶ原>

 ゲートを抜ける前から林間学校の遠足部隊とすれ違う。みんなしっかりと挨拶してくるので、こちらもしっかりと挨拶を返すが、8クラスくらいの生徒達と挨拶を交わすと流石に疲れてくる。

 静かになって景色を見る余裕ができたのは、泉門池過ぎてから。湯川沿いの足元は、板張りの木道で歩きやすい。ぱっと見、フライフィッシャーかな、湯川にはウェーダーを着たアングラーが沢山。秋の小川の雰囲気の中、静かな水面の中で釣り糸を垂れる姿は素直にかっこいい。

 木道歩きを続けると、湯ノ湖から小さく見えた男体山が急に大きくなる。中禅寺湖に近づいている証拠だ。草紅葉の中のお椀型の山容と山頂にかかる雲は、夕暮れの陽射しと相まって、素晴らしい雰囲気。湯元キャンプ場から赤沼まで6kmは歩いたかもしれない。木道歩きにも飽きてきたので、赤沼からは国道沿いを折り返し歩いて湯元キャンプ場まで戻ることにする。

 <コンビニ>

 湯ノ湖の目の前にある「おおるり山荘」に立ち寄る。ここの1階に「ヤマザキYショップ」がオープンして、1週間前から酒類の販売を始めたとのこと。お土産売り場をプチ改修して、冷蔵棚と商品置き場を無理やり入れた感はあるが、品揃えは必要十分で、ビール、ハイボール、酎ハイ、乾き物は一通り揃えている。

 キャンプ場から「おおるり山荘」まで12kmは歩いているので、冷たいビールがうまい。が、いつまでもここにいる訳には行かず、後ろ髪引かれる思いでエアコンの効いた暖かいロビーを後にする。

 18時を過ぎて、気温はぐっと下がり、しかも外は真っ暗。テン泊をプチ後悔しつつも、フリースを羽織ったままツエルトに上半身を突っ込み、夕食を袋に詰めてから炊事棟へ向かう。

 <炊事棟(再び)>

 吹きっさらしの炊事棟は、肌寒いけど電灯が点いて明るく、コンクリートで出来た作業台はシンプルで使い勝手が良い。蛇口をひねれば水が出るのもありがたい。夕食は、クランベリーとクルミのディナーロール4個とノザキコンビーフ(プラ包装)とクノールカップスープ3人前。

 自作ミニガスバーナーでお湯を沸かしてスープを作る間にコンビーフを塗ったパンを頂く。パンもコンビーフも冷えているけどウマイ。暖かいスープは、それだけでもご馳走。椅子が無いので立ったまま頂く。全てを平らげた後は、軽く汗を流すために、日帰り入浴できる「奥日光小西ホテル」へ向かう。

 <立ち寄り湯>

 ホテル受付でクーポン券を見せて、入浴料600円を支払う。脱衣所の鍵付きのロッカーに荷物を入れて、風呂場へ向かう。風呂は、内風呂と露天風呂の2つ。やや濁ったお湯の温度は、42度と書いてはあるが、熱くもなく冷たくもない程よい湯加減。全体的に設備が古いものの、600円という入浴料を考えると十分ではあったけど、カランから出てくるお湯も温泉(たぶん)なので、温泉臭が好きではない自分には、その後の2日間は温泉臭プンプンの少しツライ2日間になった。

 以下、【1日目】の実測タイム(標高)。

 15:19 湯元キャンプ場発

 15:41 湯滝着

 小休止

 15:46 湯滝発

 15:54 小滝

 16:05 小田代橋

 16:09 泉門池(1408m)

 16:21 青木橋(1393m)

 16:43 赤沼分岐

 16:47 赤沼バス停

 16:59 三本松バス停・駐車場

 17:12 光徳入口バス停(1403m)

 17:27 湯滝入口バス停(1451m)

 17:32 湯滝

 17:40 金精道路ゲート

 17:45 湖畔前バス停(1492m)

 17:47 おおるり山荘着

 実測タイムは、ヤマレコにアップした自分の山行記録とGarmin GPSMAP 62sのトラックデータから転載した。

 1日目の湯ノ湖と戦場ヶ原散策は、総平行移動距離は12.38km、総上昇距離は143mだったw

 なので、1日目は湯ノ湖、湯滝、戦場ヶ原を巡る観光ツアーになった。

 夜半にツエルトから顔を出すと、満天の星空を見てニンマリ。明日は、天気が良さそうだ。

 爆音とドリフトするタイヤ音を遠くに聞きながら、深い眠りについた。



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