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青い森からの提言

青森在住草野球児の時事問題ブログ。思想に偏りあり(笑)

無くならない「津軽選挙」

2007-02-06 14:59:26 | 青森県社会
先日行われたつがる市議会議員選挙で、またも逮捕者が出た。容疑は有権者の買収。つまり金で議席を買う「津軽選挙」がまたも繰り返されたということだ。

ずっと言われているのに、無くならないこの悪しき風習。こんなことが繰り返され、真に政治を考える人間が前に出れないのだから、青森県の政治・経済が停滞するのは当たり前だろう。

買収するほうもするほう。されるほうもされるほう。このまま県民全体の意識が変わらなきゃ、ホントに青森は貧しくて、日本全国のゴミ捨て場になってしまう。

みんな変わらなきゃ。

黒石市役所内でギャンブル的行為

2006-12-14 14:10:14 | 青森県社会
青森県黒石市は財政状態が悪いことで有名な自治体である。近隣市町村との合併話も財務状態の悪さから破談になり、観光名所のひとつ「津軽こけし館」にある金銀のこけし(ちなみに国のばらまき交付金で作られたものだ)も売却の噂がある。

そんなお金には厳しくあるべき黒石市役所内において、このような事実が発覚した。以下は陸奥新報ホームページより抜粋したものである。

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職員が甲子園優勝校当てクイズ黒石市
   420人参加 助役や教育長も

 黒石市職員らが今夏、「甲子園大会高校野球クイズ」と称して、8月開催の第88回全国高校野球選手権大会の優勝校を当てるクイズを行っていたことが13日、分かった。参加した職員は約420人で全職員の4分の3を占め、明石亙助役や横山重三教育長も加わっていた。野球を通じて高校生の健全育成を目指すという教育的な側面を併せ持つスポーツ大会を、市職員らがギャンブルとも受け取られかねない娯楽として楽しんでいたことで、市民の批判が高まりそうだ。
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青森県民はお金に関してルーズであると以前書いたが、またもこのようなことが起きてしまった。陸奥新報の調べによると、当選者には賞金ではなく賞品が送られていたようだが、賞品の購入には金銭が関わっている訳で、結局お金に対してどのような見識を持っているのか疑われても仕方が無い。

黒石市が財政難のため、市民にそのしわ寄せが来ている中でのこの一件。市民の税金で生活し、公僕であるべき市職員は襟を正すべきだ。

新幹線延伸による問題

2006-11-28 13:43:04 | 青森県社会
東北新幹線の新青森駅までの延伸工事が進んでいます。先日は七戸町の八甲田トンネルも貫通し、工事は順調なようです。(昨年陥没事故がありましたが)

青森県民からはこのことについて不安の声はあまり聞こえてきません。聞こえてくるのは喜びの声や期待のみ。しかし多くの県民が思っているように、新幹線がやって来さえすれば良いのでしょうか?

一足早く新幹線がやってきた県南の八戸市以南の地域(主に三戸郡下)では、JRの在来線(東北本線)がJR東日本から切り離され、現在は県がつくった3セク企業「青い森鉄道」が同路線を運営しています。

この路線ではJRから切り離された結果運賃が上がり、沿線住民の生活に大きな影響が出てきています。この影響を強く受けるのは車を持っていない学生やお年寄り。つまりここでも弱者に負担が増加するという近年日本で問題になっている現象が発生しているのです。

新幹線が新青森まで延伸されれば、青森~八戸間のJR線は基本的に3セクへ移管されます。つまり三戸地域で発生している鉄道利用者の負担増が、上十三・三八地域一帯で起きる訳です。この犠牲を払ってまで新幹線は必要だったのでしょうか。

また新幹線の延伸は「人を連れてくる」という利点を想像しがちですが、実はその全く逆の結果を沿線地域へもたらす可能性があります。特に影響を受けそうなのが三沢市です。

これまではJRの特急が停車し、上十三地方の玄関口であった三沢駅ですが、新幹線は三沢駅に停車しません。その上新幹線延伸後は東北本線からの切り離しに伴い、新幹線どころか特急もなくなり、各駅停車のみが停まる駅となってしまいます。これによって新幹線延伸以降、三沢は他地域からのアクセスが逆に不便になってしまうため、観光客の減少が危惧されています。

新しく新幹線ができても乗降客が増えるのは終着地のみで、途中駅は逆に減ってしまったという前例は日本全国で数多くあります。そのためこのような話は三沢に限らず、新幹線の駅が設置される八戸や七戸でもありえることなのです。

新幹線ができるからといって、青森県の景気が無条件に上向くというわけでは全くありません。そのことについて青森県民は自覚し、公共事業に頼らない地域振興策を考える必要があるでしょう。

青森県民の杜撰な金銭感覚

2006-11-16 13:56:13 | 青森県社会
青森市の市文化スポーツ振興公社で約1億3900万円の使途不明金があることが発覚し、県内に大きな波紋を広げています。公社は職員の期末手当をカットするなどして返済に充てていくそうです。

青森県では似たような事件が後を絶ちません。有名なところでは数年前の青森県住宅公社で発生した14億円横領事件(あの「アニータ」が絡んでたやつです)。公的企業だけでなく、本県を代表する企業であるみちのく銀行でも、金庫から1000万円を紛失するという事件が発生しています。どうしてこう本県では多額の金銭が絡む事件が発生してしまうのでしょうか。

どうも青森県という地域は閉鎖性が強く、良く言えばまとまりがよい、悪く言えば馴れ合いになっている傾向が強い県ではないかと私は感じています。自分たちとは違うものを排除してしまうことが多く、仲間内で厳しいことを言って問題点を指摘しあえない環境があるのではないでしょうか。

そのためお金の管理についても甘く、誰かが不正をしていても見てみぬ振りをしてしまっている部分があるかと思われます。私はお金が絡む問題ではなくても、青森県民の閉鎖性には閉口してしまうことが多々あります。自分たちのルールを勝手に作ってしまっている点も問題です。

いつかこれについてもじっくり書きたいのですが、運転マナーや飲酒のマナーについてもそれがいえます。「自分(たち)が良いから良い」といったような、他者のことを考えない風潮が本県にはあるかと感じます。田子町の産廃問題も県内で押し付け合うという醜い争いを見せてしまいました。

青森県の活性化には、現在の人のつながりを大切にしながらも、もっと自分たちの欠点を自覚し、ある意味での「厳しさ」を県民一人一人が持つべきであると考えます。

アステール青森解散に思う

2006-11-14 14:17:11 | 青森県社会
先月末、青森県五戸町のサッカーチーム「アステール青森」が解散していたことが判明しました。

アステール青森は青森県が誘致を目指していた2002年のサッカーワールドカップのために建設する予定であった「青森県営サッカースタジアム(仮称)」を使用するJリーグチームをつくるため、天皇杯4年連続出場の実績を持つ五戸町役場サッカークラブを母体に結成されました。この設立過程から見て、県による公共事業的な発想が色濃く出ていました。

アステールはその後東北社会人サッカーリーグの1部リーグに昇格し、5年間その地位を守ってきましたが、結局JFLへの昇格は果たせませんでした(最高3位)。当初の運営母体は「青森スポーツクラブ」という県の第3セクターでしたが、2003年に8位となり2部への降格が決まると青森スポーツクラブは突如経営から撤退し、支援を打ち切ってしまいました。

残された選手たちは自分たちで運営費を出し合ってチームを存続させたものの、年々人員、資金不足が深刻化し、今季終了とともについに解散せざるを得なくなってしまったとのことです。

結局青森には立派なサッカースタジアムもみんなが楽しめるJリーグチームも出来ず、Jリーグが提唱するようスポーツ文化は全く根付きませんでした。一体何がいけなかったのでしょうか。

原因はたくさんあると思いますが、今回私は「県民の無関心」に絞って話を進めていこうと思います。

青森県民の大部分はスポーツ文化に全く興味が無いのでしょうか。アステールがJFLを目指して戦っていたときも、財政難で危機に陥ったときも、県民の世論はあまり盛り上がりませんでした。

これは非常に残念なことです。「青森のような田舎にサッカークラブを支える体力は無い」という声を聞きますが、それは真実でしょうか?山梨、鳥取、徳島、愛媛、大分…青森と同じように経済的基盤の弱い地方にもサッカークラブは存在します。

青森県に欠けていたもの、それは長期的なビジョンと県民のサッカーやスポーツ、文化にかける気持ち、そして何より「チャレンジ精神」だったのではないでしょうか。

青森県民は県外就職が少ない県として有名です。自分の住む地域を愛し、そこでずっと生活していこうとする気持ちももちろん大事ですが、自分の知らない事に挑戦する気持ちに欠けているとも読み取れます。

「無いから諦める」ではなく、「無いから作る」。いつまでもお上に頼って作ってもらうことを待っていては、何も変わりません。今青森県に必要なものは原燃マネーや新幹線というような「ハード」ではなく、県を活性化させるような新しいアイディア、チャレンジ精神ではないでしょうか。

青森県民よ、そろそろ眼を覚ませ。

※ この記事は
・アステール青森サポータームーブメント”GIALLOBLU"
 (http://www.gialloblu.or.nu/
・ウィキペディア
を参考にしております。