とある作品を観た感想から、なんとなく分かった。
わたくしが下劣な作者だからか分からないけれど、作者なら登場人物の行動を"すべて"分かるわけではないんですよね。
プロット的にはこうだから自穀するけど、何故自穀するかまで、一応の理由は"用意"するけれどもいまいち理解にいたりません、みたいなことは割とある。
舞夜がそれ。わたくしは舞夜を理解しきれていないんですよね。
モデルとかないんですけど、夏目漱石の「こヽろ」のKに似てしまった感じはある。
るろうに剣心追憶編OVAが好きで、他の人の感想ブログとか考察ブログとかよく読むんですわな。
で、わたくしのなかで、 るろうに剣心=追憶編OVA なので、主人公とヒロインの結婚について複雑な心地があるんですよ。
でも、わたくしの推しの巴さんは剣心の一個人の幸せをきっと願ったのだろうだと思うのです。でもわたくしは剣心には結婚して欲しくなかった。巴さんと在って欲しかった。わたくしは。でもわたくしの考える巴さんとは抜刀斎の一個人的な幸せだった。
"これ"かと。この"我欲"かと。推しがこう思ってるのに(多分)、わたくしは推しを用いて自分の納得いく形にしたいだけなのだ、みたいな。
舞夜の言う「我欲」ってのがわたくしにもよく分からなかったのですわ。
舞夜はヒロインさんのこと好きで、幸せにしたいと思いながら、その相手が自分では有り得ないことに気付いてしまったのでしょうな。自分が相手ではないのならヒロインさんの不幸を願いかけたのでしょう。その自身の不義理・不誠実が赦せなくなったのかもしれませんね。
舞夜ニキ、潔癖の完璧主義っぽいところあるので……
ヒロインさんを幸せにしたい。でもヒロインさんの幸せとはカレピといること。
瑠夏ガキみたいになんでもいいから「ヒロインさん」という存在が欲しかったのとは多分違うんだよな。手に入るなら不幸でも構わないっていう割り切り方を知らなかった。
正直、わたくしより読み手の人の考察のほうが鋭いので、これはわたくしの"呈示した"答えではないです。あくまで、そういうことなんかなぁ、みたいな。
"そんなことで"死ぬな、ばかたれ。
恋愛で死ぬの一番アホに見える。感情移入できないので。なんかそこに性加害とかあったなら別ですけど。
死ぬほど愛している人をB級ホラー映画の世界に放り込んでみなさい。すぐさま小物臭さを発揮しますよ。
「君を守る」と言った男が、あなたを拷問殺人鬼の前に突き飛ばしますからね。
いや、待て。舞夜のニキは恋愛で死んだみたいになってますけど、多分自分の性格について恋愛以外の点でも悲観があったんだと思いますよ。
これはわたくしの同級生の謎の自穀も関わってて。遺書もなくて、マジで理由が分からないのですが、"わたくしは"将来への悲観が理由なのではないかと思いますね。母親が変な人でした。母親の影響か、当人も害悪な感じではないのですが、少し変なところがありました。鵜呑みにしすぎてナルシストなところがあったり。
自分のことなんて知らないのが一番です。まぁ、自分のこと知らな過ぎる人の無邪気さが癪に触ることも多々ありますがね。