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没【えちぅど】書き出し

monogataryのお題「昼夜逆転」で書こうと思ったのですけれども似たのもう書いてたわ、っていう。別に似たのいくつ書いてもいいんですけど…
 
【BL】灰燼と朝靄 ※

【BL】灰燼と朝靄 ※

ミたいものだけミているだけの業※自創作BLシリーズから

 

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 夜が好きだ。好きになった。昼が嫌いなわけではないけれど。夜のほうが好きになった。夜の世界に魅せられた。
 夜の世界というと、水商売みたいだけれど。

 閑静な郊外のアパートに借りた。少し歩けば繁華街の煌びやかなビル群が見える住宅地の中で、家賃も安い分、駅から少し距離があるから昼間もそううるさくはなかった。むしろ工事の音が谺(こだま)するくらい、都会の中の静かな場所を借りられたと思う。ビジネスや歓楽の音ではなく、生活の音や匂いのする地区だった。

 昼でこうだから、夜はなお静まり返る。地理からいってこの辺りは騒々しいと思っていたけれど……
 それが良かったのか否か。

 そういう地区のアパートで、深夜帯になると近くの小道を通るバイクの音や、遠くの救急車のサイレンが聞こえるくらいの静寂のなか、俺は居間からドアスコープを見ていた。星空にしては妙に空虚で、たったひとつ、光ってみえる小さな穴を。  

 暗闇と静けさは「死」をイメージさせる。この時間帯は、死後の世界とリンクしているような。

 そのうち、ドアノブが動いた。インターホンはない。ノックもない。本来は、恐ろしい話だと思う。けれど、この"現象"を、俺は待ち侘びていた。



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お題に沿いませんでした。このあと夜に溶けていっちゃう感じで。





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