名勝負

テレビもコロナの影響で制作もロケもできずアーカイブばかりやっていますね。

今朝、あの試合をもう一度という番組で　8、9年前の甲子園の決勝戦を再放送していました。

真夏のうだるような暑さの中、

早稲田実業と苫小牧駒沢の決勝戦

そうです！　斎藤と田中の投手戦、

同じエースで背番号はどちらも「1」

一点差を追って攻める苫小牧、一時は満塁のチャンスもありましたが斉藤が押さえます。

手に汗握るとはこのことですね。

最後にバッターに立ったのは田中、

まるで歴史的試合を演じているような舞台です

青ざめる田中、緊張で震えるような斎藤

最後は田中が打ち上げて試合は終わりました。

4：3でした。

僅差でもあり大差でもあるようなスコアです。

もうひとつ重なる思い出があります。

この日は朝早く新幹線に乗って母のいる西宮のホームに行っていました。

車中のデジタルニュースで「午後2時から決勝戦」と報じています。

これは是非観たいと思い、母の面会は二の次になりました。

家に着いたのはもう8回の表の頃でしたが4：3に暑さが吹き飛びそうでした。

まだあの頃は母に異変もなく1ヶ月に一回、会いに行って取り止めのない話をするのが日常でした。

約一年後の夏、母は逝きました。

夏に生まれ夏に終わった母の人生でした。

最後を見ながらウルッときたのはコロナ自粛の疲れでしょうか。