[写真] 新チームのエースナンバーは、九州は佐賀からやって来た池田投手
※ 季刊誌「報知・高校野球」の116ページに池田君の記事が載ってます。
2011年09月17日(土) 10:06‐12:12 晴れ 強風(センター→ホーム) 東大和創価グラウンド
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
創価 3 2 1 0 2 7 - - - = 15
都立小平西 1 1 0 0 0 0 - - - = 2
[ 投 手 ] 池田
[ 本塁打 ]
[ 三塁打 ] 南(5回/センターオーバー)、野田(6回/右中間)
[ 二塁打 ] 田中(6回/レフト線)、加藤(6回/ライト線)
1番 (二) 河村 2年
2番 (左) 原 2年
3番 (右) 野田 2年
4番 (中) 田中 2年
5番 (一) 海老原 1年
6番 (捕) 南 1年
7番 (投) 池田 2年
8番 (三) 高橋 2年 → (6表/打) 加藤 2年 → (6裏/三) 野口 2年
9番 (遊) 酒井 2年
昨夜22時過ぎだったと思う。突然降りだした雨は、幾分残暑を和らいでくれたものの
未明からは激しさが増し、降ったり止んだりを繰り返していた。
代配を務める女房のことを気遣いながら、うつらうつら・・・ 睡眠の足りない朝となった。
厚い雲に覆われてはいたものの、台風の影響で南風が強く8時過ぎには雲が切れ始めた。
絶好の野球日よりだ。あとはグラウンドコンディションだけか・・・
東大和に着いたのは、9時20分過ぎだっただろうか
片桐コーチを中心にして、卒部した3年生と控えの野球部員達が
若干水が浮き気味のグラウンドを献身的に整備をしていた。
試合前のシートノックは、ファールゾーンを使ってのサイドノック
連係プレーの確認は出来ないが、状況が状況だけに致し方ないだろう。
そして、定刻少し前に整備は完了したものの、審判団の集合が遅れて
試合開始の挨拶は10時04分、プレーボールのコールは2分後の10時06分となった。
今日の対戦相手は都立小平西高校、創価と同じく玉川上水沿いに校舎があり
直線距離にして１キロ弱、所謂・・・ 上水ダービーである。
ただ残念だったのは、小平西のエース(背番号1)が足を負傷していて登板出来なかったこと
結果や内容は別にして、エースの不在は大きなハンデとなったことは間違いないだろう。
1番河村、2番原は、相手投手の緩いボールを待ち切れず簡単に打ち上げて二死となった後、
3番野田が粘って歩くと、4番田中の初球に盗塁を決め二死2塁、
田中は期待に応えて三遊間を痛烈に破ると、3塁コーチの制止を振り切って野田が突っ込む。
タイミング的には、レフトからダイレクト返球ならおそらくアウトだったと思うが
中継が入り、野田が絶妙のスライディング(ブロックした足の間に突っ込む)で間一髪セーフ
まず、創価が先制した。
まさに結果オーライ、暴走と好走は紙一重である。
初回からギャンブルするか？ とも思うが、これで流れを引きつけたのも事実である。
さらに田中も走って、牽制も暴投となって二死3塁から5番のでかい1年生
やや射し込まれ気味だったが、振り切った打球はショートの頭上を超えるタイムリー
さらに内野安打と死四球が絡んで、初回に3点先取する。
1回裏、創価のマウンドにはエースナンバーを背負った池田
九州は佐賀県出身の剛腕、球も速いが体重の乗った重たいボールが身上である。
その池田にいきなり試練が待っていた。
先頭バッターが、絶妙のセーフティで出ると2番はすかさず犠打で一死2塁
続く3番は浅いライトフライに打ち取るが、4番に痛打された。
重いストレートで押し気味に攻めてはいたが、タイミングを外した変化球が抜けてしまった。
所謂真ん中高めのボウダマ、打球は左中間真っ二つの二塁打となった。
やらずもがなの1点だったと思う。油断は禁物である。
[写真左] 背番号15番を付け先発したサードの高橋選手
[写真右] 1年生で5番を打つ背番号13のファースト海老原選手
2回表の創価は、打者一巡して再び1番河村
上手くミートしてセンター前ヒット出てると、二盗、三盗を決め無死3塁
これから2番原、3番野田は倒れたが、4番田中が歩いて二死13塁
ここで先ほどタイムリーを放った5番海老原が痛烈にライト前に運びまず1点
さらに6番南も渋くサードの頭を超えもう1点
序盤にしてほぼ流れを掴みかけたか？ と思いきや、その裏もう一度ピンチ
ミスにミスとミスが度重なり、ここでもまたやらずもがなの失点をしてしまった。
まずショートゴロをファンブル、落ち着いて拾い上げた時はまだ間に合ってたが1塁へ暴投
バックアップしたキャッチャーは、普通に投げれば2塁へ走った打者走者を刺せてたが
今度はこの送球がサード側に逸れてしまう。
さらに無死2塁からショートゴロをサードに走った走者をみただけで1塁へ投げてしまう。
捕球した時は三遊間の真ん中辺りだっただけに、これもミスだろう。
そして一死3塁から暴投で失点してしまった。
確かにベースの後でショートバウンドしたが、体の寄せが遅れて股間の真下を抜けている。
暴投は仕方ないと思うが、あのボールは体で止めて後逸してはいけないボールだったと思う。
高校野球にミスは付きものだし、新チームが出来て期間が短いし仕方ないこともあるが
やはり・・・ ミスは失点につながるし、相手のリズムにもなってしまう。
しっかりと練習を重ねて、頑張ってほしいと願う。
[写真左] 背番号5番ながらショートの守備に着いた酒井選手
[写真右] 外野からコンバートされたセカンドの河村選手
2回裏の守備のミスは、3回表の攻撃に連鎖してしまう。
下位打線からの攻撃は連続四球を選んで無死12塁
ここで1番河村の当りは平凡なライトフライ、
ワンアウトは仕方ないが、2塁走者がタッチアップしてサードへ走り楽々アウト
風は逆風、打球は伸びず送球には追い風、そう考えれば拙いプレーだと思う。
判断ミスか、足に溺れたか・・・ それが疑問だ。
まぁ、それでもミスを帳消しにするパワーが今日の創価にはあった。
1塁走者が直ぐに走って二死2塁、2番原がセンター前に渋く落として追加点をあげた。
拙いプレーで相手に行きかけた流れを自力でくい止める。
まだまだ強さはそんなに感じられないが、確実に力はつけてるのだろう。
[写真左] 3番ライトの野田選手、やっと1本良いのが出て3塁ベース上で汗を拭う。
[写真右] 新チームの4番はキャプテンでセンターを守る田中選手
そして5回に2点取った後の6回、この回も二死からビックイニングを作った。
8番、9番が倒れた二死走者なしから1番、2番が粘って歩いて二死12塁
ここで今日当りのなかった3番野田のバットが火を吹く。
左投手の変化球を引きつけて一閃した打球は、低いライナーで右中間を真っ二つ
野田は、1塁ベースを回った時にヘルメットが脱げるほどの力走でサードを落としいれた。
さらに追い打ちをかけるように4番田中はサードの頭上を抜き、レフト線を転々とする二塁打
5番海老原は歩いて二死12塁から、ダブルスチールを決めると
6番南、7番池田がレフト前に連続タイムリーで2点追加
ここで8番高橋に代打加藤、私の勘違いかもしれないが・・・
ひょっとしたら昨年の日テレ「初めてのお使い」に出て来た秋田の加藤選手ではなかろうか？
回顧のシーンで田沢湖駅から新幹線に乗って、角館までお父さんに仕事着を届けに行った
巨人の高橋由伸選手に似た加藤選手ではなかろうか？
積極的に振った打球は、ちょっとばかし当り損ね、でもそれが良かった。
強風に押し戻されてライト線にポトリと落ちる二塁打となり、もう1点追加
そして止めは9番酒井のサード強襲のタイムリー
二死からの7得点、選球眼が良いだけじゃない。
ストライクは積極的に振る。この積極性に打線が面白いように繋がっている。
その裏、池田は先頭打者に三遊間に痛打されるが
代打加藤の代わりに守備についた奥が、横っ跳びでグラブに引っ掛け素早くストライク送球
ナイスプレーだ。超ファインプレーだ。
尻上がりにだが守備も良くなってきた。
次の打者を四球で歩かせたが、後続を連続三振に切って取り6回コールドが成立
何となく不安な立ち上がりだったが、溌剌と元気よく勝ってくれた。
唯一、注文があるとすれば池田投手に三者凡退がなかったことだろう。
強いボールが身上なのは良く分かるが、もっとストライク先攻で打たせて取れたら
守りのリズムから攻撃のリズムも出来るだろう。
何だかんだといっても、好投手と当れば打線は水ものであると心得ねばならない。
しっかりと修整し、次もスカッと勝ちあがろう。
頑張れ、創価!
1 表/創価 右飛、左飛、四球、盗塁、左安1点、盗塁、暴投、中安1点、遊安、四球、
死球1点、二ゴ
裏/小西 三安、犠打、右飛、中二1点、投飛
2 表/創価 中安、盗塁、盗塁、二ゴ、遊飛、四球、右安1点、左安1点、中飛
裏/小西 遊ゴ失、遊ゴ、暴投1点、三振、右飛
3 表/創価 四球、四球、右飛併殺、盗塁、中安1点、四球、捕邪飛
裏/小西 三振、二飛、右安、三ゴ失、遊ゴ
4 表/創価 遊ゴ、遊ゴ失、投ゴ、中安、四球、一邪飛
裏/小西 左安、三振、三邪飛、遊ゴ
5 表/創価 四球、盗塁、右直、盗塁、四球、盗塁、一ゴ1点、中三1点、遊ゴ
裏/小西 死球、盗塁、遊直併殺、二ゴ
6 表/創価 中飛、三振、四球、盗塁、四球、右三2点、左二1点、四球、ダブルスチール
左安1点、盗塁、左安1点、右二1点、三安1点、盗塁、遊ゴ
裏/小西 三ゴ、四球、三振、三振、コールドゲームで試合終了
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