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赤松敏弘Vibraphone Connection・談話室

さらばロックな電車!

鉄分多めになります。
今年の4月に松山に立ち寄った時からチラチラとその姿を見かけていたけど一度も乗る機会がなかった「砥部焼電車」。
遂に遭遇しました。
気になったことがあるので城山の反対側にある古町車庫を覗いてみようと最寄りの大街道電停で環状線内周り2系統を待っていた時でした。
 
 
「砥部焼電車」の円盤を掲げた元京都市電の最終配備車2006号がやってきたのです。
 
 
乗り込むと早速松山のアナログカーでは定番の「俳句ポスト」が目の前に。こんなのがある電車はここにしかありません。
 
さて、「砥部焼電車」たる所以は車内の広告や表示が陶器の砥部焼に特化していること。
 
 
そして、この●●電車シリーズの定番は、車内の吊り革のところに各電車のモニュメントがついている事。
 
 
砥部焼のそば猪口かな? これが電車の揺れに合わせてゆらゆらする光景はかなり笑えます。
「みかん電車」「タルト電車」に続く第三弾の「砥部焼電車」。
こうなってましたか(笑)。ともあれゆらゆらとそば猪口が揺れながら約30分で古町駅に到着。
 
古町駅は鉄道の高浜線と市電の環状線が交わるところで、構内は本線を挟んで両側に路面電車の車庫と鉄道線の車庫が。
 
 
まず手前の路面電車の車庫へ。本日は運用から外れている各種路面電車が休んでいます。
手前からデジタルカーの5000形、2100形・・・
 
 
アナログカーの70形に、なんと坊っちゃん列車の第二編成(ディーゼル)も。第一編成は稼働中のよう。
 
高浜線と環状線の線路を挟んで向こう側には鉄道線の車庫と整備工場(路面電車も共有)が広がる。
 
 
各形式が休んでいるけど、やはり昭和生まれのアナログカーが気になる。
 
 
おお! これは貴重な60形66号。
 
 
軽量車両で高度成長期のシンボルのような姿の電車。
バス工法と呼ばれる昔のバスにみられたリベット止めのリブ構造。薄い車体を補強するリブが特徴。
しかしその構造が災いして腐食が早くもっと古い車両を飛び越して真っ先に廃車が進行中。
こちらの車庫にあるアナログカーはまだ現役。もうしばらく姿が見える。
 
 
車庫の先頭は元・京都市電2003号。行先表示器がダイオード化されている車両はまだしばらく現役で活躍するようだ。
 
路面電車の車庫から向こう側の鉄道線の車庫へと踏切を渡ろうとすると・・・
 
 
踏切が鳴り出して令和生まれのデジタルカーの環状線が目の前を駆け抜けてゆく。
踏切を渡り終える前に再び踏切が鳴り出して今度は高浜線の上りが通過。
 
 
数少ない鉄道線用オリジナルの610形。この形式以外は全て元京王線、京王井の頭線の電車に置き換わっているからすごい。
 
 
同じ会社だから高速鉄道車両と路面電車が並ぶ。
 
さて、踏切を渡って鉄道線の車両基地へ。
 
 
その一番西の端の奥に・・・・・
 
 
いました。あれだ!
バッテリーカーの奥に場違いな二両の路面電車が・・・・。
 
 
ロックな電車。69号。間に合った!
 
 
その車番から松山を訪れるロックバンドの間で時々記念撮影で登場していた69号。そのロックな電車が遂に廃車に。
 
 
昭和37年ナニワ工機製。リブ工法の独特な姿を持つ最終配備車。続く70号からはリブ工法をやめて製造会社も帝国車両に変わった。
 
 
実は対岸の呉を走っていた呉市電とは姉妹車両で、都電杉並線や仙台市電にも似た構造の市電があった。
ロックな電車もいよいよお別れの時が近い。このけい留線は廃車・解体を待つ電車の終の住処なんです。
 
 
そのロックな電車としっかり繋がって同じく最後の時を待っているのは・・・
 
ナント、「みかん電車(51号)」の兄弟車両の52号。
 
 
こちらは昭和28年ナニワ工機製。
 
 
余談ながらこの電車のこの部分は登場当時扉だった。この部分だけ窓枠が他の部分よりも少し太い。ワンマン運転に伴って古町工場で改造され中扉へと移されたのでその名残がここに残る。
 
ちょうど現在再開発で高架工事中のJR松山駅の駅ビルが竣工した時に登場した電車だ。一気にその時代の形が変わろうとしている。
 
 
老兵は去り行くのみ。。。
 
街にデジタルカーが増える度にここで静かにアナログカーが終わりを迎える。決してニュースなんかにはならないまま。
ありがとう。ロックな電車たち。
 
 
さよなら!
 
 
 
 
 
 
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演奏:Toshihiro Akamatsu(vibraphone) Hakuei Kim(piano)
 
・Straight, No Chaser......Monk
・Violet Rays.....Toshihiro Akamatsu
・Synonym......Toshihiro Akamatsu
・White Forest......Hakuei Kim
・Beyond the Dream......Toshihiro Akamatsu
・Lake Sagami......Hakuei Kim
・The Gleaner......Toshihuro Akamatsu
enc
・Blue in Green......Miles
 
Nov/13/2022 artspace&cafe @ Ashikaga, Tochigi.
 
 
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【サブスク ヴィブラフォン】
 
2000年発売のアルバム「Next Door - birth of the “Swift Jazz”」から
2020年発売の「Next Door - New Life」まで、
VEGAレーベルで発売した10枚のアルバムから人気曲を
高音質でお届けしています。
 
 
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それでは今日も楽しい一日を!

 


【放送 / ラジオ、テレビ

今週のオンエア (6月23日~6月30日) 
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【テレビ】
東京MX2 (地デジ9ch + ▲up)

番組名『ヒーリングタイム&ヘッドライン・ニュース』

癒しの映像+最新のニュース+最良の音楽。

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■平日(月〜金) 15:20〜16:00 (東京シティ競馬中継の時はお休み)

■金曜 25:35 都知事定例会見終了後 〜27:00
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“路面電車のある風景 - 1”

『NEXT DOOR - NEW LIFE/赤松敏弘』(2020年作)


演奏:赤松敏弘(vib)ハクエイ・キム(p)市原ひかり(tp,flh)酒井麻生代(fl)須川崇志(b)小山太郎(ds)佐々木優樹(g)


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■平日(月〜金) 16:00〜16:30 (6/26〜東京シティ競馬中継の時はお休み)

■土曜 13:55〜14:00 ■日曜13:00〜13:08
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“ねこの足跡”

21年6月、7月、8月、10月ヴィブラフォン部門【Amazon's Choice】選出作品『NEXT DOOR - birth of the swift jazz/赤松敏弘』(2000年作)


演奏:赤松敏弘(vib)ユキ・アリマサ(p)養父貴(g)新澤健一郎(kb)平石カツミ(b)斉藤純(ds)相内勝雪(mnp)他。

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■平日(月〜木) 26:00〜27:00 / ■平日(月〜金) 20:00〜20:08 (6/26〜東京シティ競馬中継の時はお休み)
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“東京点描 城南1”

『SPARKLING EYES/YUKARI』(2021年プロデュース作)


演奏:YUKARI(vib,mar)飯島瑠衣(p)中林董平(b)森永哲則(ds)guest:赤松敏弘(vib)



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