兵（つわもの）どもが夢の跡・・・

高校音楽科の恩師と念願の酒を酌み交わした翌朝は・・・。

 

 

ホテルの前はちょうど学校への通学路。と言っても僕は音楽家の男子寮にいたので学内の移動が通学だったが、夜出かけて帰る時や、どこかに出掛ける時には必ず通った道。珍しく早起きしたので、朝食前の散歩を兼ねて学校の様子を見に行くことに。

 

母校の作陽高校が今年でこの地から去ることになった。すでに平成となる前(※記憶違いで平成になった頃でした)に音大と大学、短大は倉敷へ引っ越していて、今回高校もそこに引っ越すこととなった。なので日本の母校が完全に津山という街から消えてしまうことになる。

ひと頃は、音大で「日本のザルツブルグを目指す」と言っていたのだけど、少子化の波は世の中の仕組みまで変えてしまうようだ。

それは地方どころか、東京の音大ですら深刻な事態に陥っているほどだ。

 

 

ホテルの目の前の吉井川の上流側にこのまちのランドマークたる今津屋橋。

 

 

下流側の二つの山に作陽高校がある。

 

つい先日の3月1日に作陽高校としては最後の卒業式が行われ、卒業生のオダギリジョーが来ていたらしい。僕は音楽科だけど、学校は長年サッカーの強豪校だったのでいろんな選手が出ている。倉敷では作陽学園高校という名に変わるのだとか。

 

吉井川沿いを学校方面に歩いてみる。

 

 

向かって右側が作陽高校、左側が旧・作陽音大跡。

 

 

今回は高校側から。

 

 

この建物の非常階段の一番上で当時トランペットを専攻していた高橋清二が毎日河原の夕陽に向かってスケール練習していた。

デッキのある階は視聴覚教室で、マリンバやヴィブラフォンのある打楽器の部屋として僕の練習場所となっていた。

一日トータル六時間練習して、終わるとジャズ喫茶「蛇美館」に出かけて夜の10時までコーヒー二杯で粘っていろんな情報を聞き出してはこの川沿いを寮へと向かった。

 

正門。

 

 

実は音大側の裏手にあった音楽科の寮生活だったので校内移動が多くこの門はあまり潜ったことがない。

正門の先には音大の女子寮と丘の上にはプラザホテル。

 

 

どちらも廃墟。

 

 

この位置から見渡すと津山駅が見える。この光景は昔と変わらない。

 

さてさて、高校音楽科の校舎。

 

 

もう音楽科がなくなって音楽コースに戻ってから随分。その間使われてなかったから荒れ放題。

 

 

音楽科は各学年1クラスという小世帯。

でも、昨夜の恩師から当時は今と違って素質がある子を選んで入れていたと。定員割れしてもそれだけは変えなかったらしい。

だからこんなコンパクトな校舎だったんだ。

 

 

三階はピアノのレッスン室で夜は寮生の練習場になっていた。僕は視聴覚教室占領していたけど。

 

校舎の下(横)は姫新線・因美線の線路。この時間帯(午前7時半)だと通勤通学列車に加えて大阪行きのディーゼル急行が新見と鳥取からやってきた「美作」と「因幡」を連結して12両編成で豪快に走っていたのだけど・・・・

 

 

たった一両とは。

 

ちょっと音楽科の男子寮跡を覗きに行ってみよう。

Google Earthで見ていたら、それらしき建物が写ってたのでもしかして・・・と。

 

大学側の校舎は何十年も前に封鎖されたものが多いので、実際に中に入ることはできないだろうけど、外から見るくらいはできるんじゃないかと。

 

高校と大学の丘の谷間を行く。

 

 

左側の斜面にへばりついているのがピアノ練習棟。もう崖だか建物だかわからなくなりつつある。

 

 

かつて「夢の橋」と呼ばれた高校と大学を結ぶ橋。

 

 

白と赤に塗られていた記憶があるが、今はブルー。ううん、ブルーかぁ。。。

 

学校の裏側の道から音大の方向に向かってみる。

 

 

歩行者専用で車の進入禁止とはあるが立入禁止とはないので道路として通行する。

 

 

見覚えのあるアパート(色も同じだ)跡まで来ると、目の前には!?

 

おおお。

 

 

残っていた!!! 　多分日本で一番粗末な音楽科男子寮が!?

この左のブロック小屋。手前に立っていた舎監の建物が更地になっているので丸見えって感じ!

そして見覚えのある音大の北館(右側)と大講義室と体育館。

 

 

こんな山の上で高校三年間を過ごした。毎夜サンバでギターをかき鳴らす奴と「やめてくれー」という幡上の悲鳴が響き渡っていたが(笑)。

やる時はやる。何にもないからやるしかない。午前5時に起きて授業の前の朝練。夕食前と後は二時間ずつ。終わると蛇美館でジャズのシャワー。戻ると午後11時。音楽のことしか考えてない。それで十分。

 

なんとなくぶらりと散歩。

見ればわかる人には懐かしいでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兵どもが夢の跡・・・・

 

朝食前にぶらりと散歩で見てきました。

 

 

 

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癒しの映像+最新のニュース+最良の音楽。

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“路面電車のある風景 - 1”

『NEXT DOOR - NEW LIFE/赤松敏弘』(2020年作)

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■土曜 17:30〜18:00 ■日曜 17:30〜17:38
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“ねこの足跡”

21年6月、7月、8月、10月ヴィブラフォン部門【Amazon's Choice】選出作品『NEXT DOOR - birth of the swift jazz/赤松敏弘』(2000年作)

演奏:赤松敏弘(vib)ユキ・アリマサ(p)養父貴(g)新澤健一郎(kb)平石カツミ(b)斉藤純(ds)相内勝雪(mnp)他。

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■土曜 5:00〜6:00 ■日曜 5:00〜6:00
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“東京点描 城南1”

『SPARKLING EYES/YUKARI』(2021年プロデュース作)

演奏:YUKARI(vib,mar)飯島瑠衣(p)中林董平(b)森永哲則(ds)guest:赤松敏弘(vib)

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■平日(月〜金) 27:00〜28:00 ■土曜 18:00〜19:00 / 28:00〜29:00 
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“散歩の風景 夏から秋” NEW!

『KALEIDOSCOPE/吉野智子』(2023年プロデュース作)

演奏:吉野智子(vib)雨宮彩葉(p)鉄井孝司(b)小田桐和寛(ds)

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昨夏からこちらにブログお引越し。のんびりとやっております。