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4月⑤ 年度当初、頭においておくとよいこと②

2020-04-23 21:18:50 | 日記
【最初の3日間で、心理的距離を縮める】

 生徒との最初の出逢いに大切だと考えているのは、『やさしさ』と『楽しさ』、そして『ていねいさ』です。
 まずは生徒にやさしく、ていねいに接する、できれば楽しい話をいっぱいする。そうした中で「ああ、今年の1年も何とかやっていけそうだな」とか「ああ、今年はこれまで以上に楽しい1年になりそうだ」といった印象を生徒たちに抱いてもらう、年度当初はここから始めていきます。
 生徒たちが学級や学年、各教科の授業などに対してこういうポジティブな印象を抱いたほうが、様々な年度当初の指導、様々な学校生活のシステムづくりがスムーズにいくものです。
 命に関わるような大きな出来事、あまりにも目に余る校則違反などがない限りは、ニコニコしながら生徒たちに接するのが原則だと考えています。

4月④ 年度当初、頭に置いておくとよいこと①

2020-04-21 21:49:56 | 日記
【好印象を持ってもらえるような、最大限の丁寧さが必要】

 4~5月の2ヶ月くらいは、自分のできる限りの丁寧さをもって、生徒や保護者と接することを意識しています。
 今までを振り返ると、生徒からの不信感や保護者のクレームの多くは、最初のボタンのかけちがいが原因となっていると感じるからです。
 例えば、ほんの冗談のつもりで、私が何気なく口にした言葉に、生徒が思いのほか傷ついてしまったことがあります。かつて担任をしていた生徒の弟をもったので、「お兄ちゃんと違って〇〇だね。」と言ったところ、「兄弟で比べられた」とショックを受けたというのです。私としては親しみを込めて言ったつもりが、生徒は深刻に受け止めてしまったという事例です。そういう小さな傷はすぐに態度には表れません。しかし、最初の印象が悪いと生徒のまっすぐな気持ちが薄れていくように思います。
 保護者の気持ちになって考えてみましょう。始業式の日、保護者の方も新たな気持ちで子どもを送り出していることと思います。その日の放課後、子どもが家に帰ってきたとき、保護者はどんなことを考えているのでしょうか。私であれば、「初日を終えて、自分の子がどんな表情で帰ってきたか」が気になります。上記のようなことがあって、悲しい表情をしていたら心配になります。また、「今年の担任の先生ってどんな人かな?」、「子どもと同じクラスにはどんなメンバーがいるのかな?」など、いろいろなことに関心があると思います。
 そこで、私は毎年、新しいクラスがスタートした初日に簡単な学級通信を出しています。自分の所信表明や自己紹介、クラス名簿(出席番号もついていると親は助かる)を載せて発行します。ちなみに、私は長い文章や見にくいプリントはすぐ読みたくなくなるので、シンプルに、イラストも入れながら、行間も考えて作成して配付しました。


 いろいろな方法で、生徒や保護者から好印象を持ってもらえるような、最大限の丁寧さをもって関わっていくと、1年間がスムーズに進んでいきます。

4月③ 新学期スタート時のアイスブレイク

2020-04-20 23:32:22 | 日記
私が勤務する学校は、毎年クラス替えがあります。
初めて同じクラスメイトとなった生徒がいる中での新たなスタートです。
教師を20年近くやっていますが、最近思うことは、

新しいクラスのメンバーとの出逢いは友達を作るチャンスととらえ、人間関係が深まる活動を教師が意図的に行うことが子ども達の財産になる ということです。

多くの生徒は友達や仲間を増やしたいと思っています。しかし、なかなかきっかけがつかめません。そこで、教師側が意図的にきっかけを作ることが大切だと考えています。これは4月初旬、新しい集団になったときでないと効果が薄れるように思います。

『このクラスの誰と一緒のクループになっても大丈夫な状態をみんなで作り上げよう』を合い言葉に、毎年、黄金の3日間に生徒同士の関係が深まる活動を行っています。
今年は新型コロナウィルス感染予防の観点から、3密を避けての活動を考えました。

①じゃんけん大会
・『まず、となりの人とじゃんけんをしましょう~。負けたら座ります。(勝った人同士をペアにして)また、じゃんけん~。・・・・』 と一人になるまで繰り返し、優勝者を決めて、消しゴムをプレゼント。 
・『〇〇さんに拍手~!』 と声をかければ、一気に盛り上がります。

②セブンイレブンじゃんけん
・『じゃあ、次のゲームね。4人グループを作ってください。今度はグループで戦います。ルールが変わります。グー、チョキ、パー、だけじゃなく、1本・3本・4本も出していいことにします。そして、4人の出した指の合計が7になれば、このゲームはクリアです。合計が7になった班は座ってください。じゃあ、1回目~。「最初はグー、じゃんけんポイ」・・・』と繰り返します。
・5回くらいやって、合計が7にならない班があれば、『じゃあ、班で相談してOK。作戦タイム~。』と言って時間をあげれば、誰が指を何本出すのか決められるので、次は、必ずうまくいきます。
・『よし、次は4人の出した指の合計が11になったら、クリアとします。はい、じゃ全員立って。1回目~。「最初はグー、じゃんけんポイ」・・・(あとはさっきと同じ流れです)』
・『これをセブンイレブンじゃんけんと言いますー。』
☆何も用意せず、簡単で、盛り上がれるし、班員とコミュニケーションがとれるという、おすすめの活動です。

③他己紹介(・・・と私は呼んでいます)
・『それでは、今度はこのクラスにどんな仲間がいるのか、お互いを知るために他己紹介をしたいと思います。お題は「好きな〇〇」です。好きな食べ物でも、ゲームでも、スポーツでも何でもOKです。自分の好きなものを1つ決めてください。次に発表する順番を班の中で決めてください。最終的には、班ごとに黒板に1列に並び、他己紹介をします。』
・【❶・❷・❸・❹・❺と並んだとすると】
❶「〇〇の好きな(自分の名前)です。」
❷「〇〇が好きな(❶の名前)さんの隣の、△△が好きな(自分の名前)です。」
❸「〇〇が好きな(❶の名前)さんの隣の、△△が好きな(❷の名前)さんの隣の、◇◇が好きな(自分の名前)です。」
❹以降「〇〇が好きな(❶の名前)さんの隣の、△△が好きな(❷の名前)さんの隣の、・・・・・とつなげていく・・・・・、◇◇が好きな(自分の名前)です。」
・『班ごとに3分間練習したら、1班から発表です。それではスタート!』
☆これも、何も用意せず、取り組みやすく、班員の好きなことを自然に覚えてしまうという、おすすめの活動です。
☆クラス全員の好きなことを聞くことで、休み時間などの会話のきっかけにもなります。


いかがでしょうか。
もし、チャンスがあれば、休校明けにやってみるのもいいと思います。 (^^)/


4月② 一番はじめに語ること【2】

2020-04-19 17:47:45 | 日記
前回の続き… [前回掲示済] 自分達で考えて正しく行動できるクラス

『じゃあ、みんなは、具体的にどんなクラスにしたい?』

何人かの生徒に聞いてみる。
(例)1人目:明るいクラス  ・・・『おー、いいね~!』 と言って、黒板にメモ。
  2人目:仲がいいクラス ・・・『なるほどー!』    と言って、黒板にメモ。
  3人目:元気なクラス  ・・・『あ~、いいね~!』   と言って、黒板にメモ。
  
『そうだよね~。みんなもそう思っているよね。私もそういうクラスがいい!』
『ちなみに、反対の言葉を使ったらどうかな? 明るいクラスの反対は? 暗いクラス…。 続けて考えていくと、仲が悪いクラス。 元気がないクラス。 …を作りたい人いますかー?』

笑いが起きる。

『明るいクラス・仲がいいクラス・元気なクラスにするためには、こういうクラスを目指す必要があると思っています。』

…と言って、クラス全員が安心して楽しく生活できるクラスと書かれた掲示物(B4サイズ)を黒板に貼る。

『例えば、今現在このクラスに仲のいい人が何人いますか?大人数だった小学校から来た人は知り合いが多いだろうし、少人数の小学校から来た人は知っている人が少なくて不安だと思いますが、何かの縁があって、このクラスに集まった35人です。その全員が安心して楽しく生活できるクラスを作りましょう。それは同時に、明るいクラス・仲がいいクラス・元気なクラスになっていくるはずですよね。』
『いろんな状況の人、いろんな性格の人がいますが、これからの1年間で35人全員が、全員とつながってほしいと思っています。これから、日常の係活動をはじめ、運動会や宿泊学習などの行事など多くの活動がありますが、誰と一緒のグループになってもうまくやっていける関係を作っていくことが大切です。私も意図的に、みなさんが仲良くなれるような場面を作っていきますから、積極的に、前向きに取り組んでね。』

このあとのアイスブレークについては、また次回お送り致します。


to be continued…