ナツグミ と トウグミ (グミ科 グミ属 落葉低木) グミの葉は裏が銀色をしているのが特徴的である。夏グミ(ナツグミ、トウグミ)は4月に花が咲き、6月に果実が赤く熟す。秋グミは春花が咲くが果実が熟すのは秋である。アキグミの果実は球形で果柄が極短い。これに対し、夏グミは果実が楕円形で長い果柄を持つ。さて、ナツグミとトウグミであるが、これらはよく似ていて個別に見ると見分けに悩む。しかし、実物を並べて見ると違いがよく分かる。以下今日観察し感じたままを記す。第一に果実の大きさに違いがあり、トウグミの方が大きい。第二に果柄の長さが違いトウグミの方が長い。第三に葉、変異が見られるが、トウグミの葉は楕円形ないし長楕円形、ナツグミの葉は卵形のものが多く見られる。又、葉の写真をアップで撮り葉表を拡大して見るとトウグミ(星状毛がある)とナツグミ(麟片状毛がある)とで見え方が違う。第4に花であるが、4月に撮った花を再チェックして見ると、トウグミは花柄がより長く、萼筒の太さが基部と先寄りが一定であり、ナツグミは花柄がやや短く、萼筒は基部から先の方に向けて漏斗状(鬼の金棒状)に次第に広がっていく。トウグミは子房と萼筒との間にくびれがあるとの解説があるが撮った写真では識別できなかった。