下:昨年枝についた冬芽から花序軸が伸びる。冬季紅かった昨年枝は普通の色に戻っている
ネジキ (捩木 ツツジ科 ネジキ属 学名Lyonia ovalifolia ssp. Neziki syn. var. elliptica 落葉小高木 雌雄同株 花期6月 果期10月頃) 和名は幹が捩じれることに由来。葉は互生、葉身は広卵形~卵状楕円形で、葉裏の葉脈に白い開出毛。縁は全縁で波打つ。1年枝は晩秋の落葉の時期には紅色に変わる。その葉腋についた冬芽が展開すると、花序軸を横に伸ばし、楕円状壷型の白花を横一列下向きにつける。花序軸には葉(苞葉)がつく。萼は5裂、花冠の先がすぼまって浅く5裂、雄蕊10、雌蕊1。果実(さく果)は球形で上向きにつき底に萼が残る。成熟した果実は5つに裂開し種子を散布するが、長く枝に残る。冬芽は紅い1年枝につき、とんがり帽子状で2枚合わせの紅色の芽麟に包まれる。葉痕は半円形、維管束痕1or 3。アセビと同様に葉枝等に毒性がある。
属名Lyonia アメリカの植物学者John Lyon (17 ?~1818) に因む。
種小名ovalifolia 楕円状の葉 ssp. Nezikiは亜種ネジキ、var. ellipticaは変種.楕円形の(花)
The genus name Lyonia honors John Lyon ( ?-1818), an early American botanist and explorer of the southern Allegheny Mountains.
属名Lyonia はアメリカの初期植物学で南アレゲーニー山脈(アパラチア山脈の一部)の探検家ジョン・リオンを顕彰している。