上:雌株 下:雄株
イタドリ (虎杖 タデ科 タデ属 雌雄異株 多年草 別名:シャリンポ、シャジナッポ、スカンポ) 沢沿いの林の縁などに生えている。イタドリの茎は中空で、春先、地面から芽を出し伸びた虎斑模様の若い茎を手折るとポコンと音がする。薄い皮を剥いで塩を振りかけ口に入れると、シャキシャキとして爽やかな酸味が口一杯に広がる。想像しただけでジワッと唾液が出てくる。夏の終わり頃から小さな白い花が咲きだす。花被は白~紅色で5裂。雌花は花柱が3個、受粉結実すると花被片3個が翼状に発達して果実を包み込む。雄花は雄蕊が目立つ。根茎は虎杖根(こじょうこん)という生薬になる。和名は痛みを取る“痛取り”に由来するという説あり。